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【月間表彰】40歳遠藤保仁の“技”が凝縮されたFK弾 闘莉王が「ヤットさん賢いな」と驚いた理由

田中マルクス闘莉王氏は2010年南アフリカW杯での遠藤との思い出を語った【写真:闘莉王TV提供】
田中マルクス闘莉王氏は2010年南アフリカW杯での遠藤との思い出を語った【写真:闘莉王TV提供】

思い出す2010年南アフリカW杯での一発「あれで僕らは予選突破できた」

「代表では練習が終わると中村俊輔、遠藤、そして本田圭佑の3人がFK練習していた。レベルがものすごく高くて、なかなかみなさんが見られないような練習だったのを思い出しますね。だからこそヤットさんの場合はゴールからもうちょっと2、3メートル離れた方が上手いんかなと思っていた。ヤットさんはFKのコース、速さだけではなく、駆け引き、ベテランの上手さがある。あの時の代表を思い出させるような」

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 そのなかで闘莉王氏が一番印象に残っている遠藤のFK弾はやはり日本中を熱狂させた10年前の一発。ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会1次リーグ第3戦デンマーク戦、1点リードする前半30分に決めた直接FKだ。中央約25メートルの位置から綺麗な弧を描いてゴール。3-1で勝利した日本は決勝トーナメント進出を決めた。

「あれは違った。あれで僕らは予選突破できたといっても過言ではない。本当に印象的だったし、最も嬉しかった。あの時、(中澤)佑二さんと『これから僕らが勝負しないといけない』と話していたことを覚えています」

 遠藤がJリーグで直接FKを決めたのは2014年10月26日のJ1リーグ第30節FC東京戦以来6年ぶり。衰えない技術を示したJ屈指の名手の“復活”に闘将も思わず熱くなったようだ。

■田中マルクス闘莉王

 1981年4月24日生まれ、ブラジル出身。渋谷教育学園幕張高を卒業後、2001年にJ1広島でプロデビュー。06年に浦和のリーグ初優勝に貢献し、同年のJリーグMVPに輝く。07年にACL優勝、名古屋移籍後の10年に自身2度目のJ1制覇。03年の日本国籍取得後は日本代表としても活躍し、04年アテネ五輪、10年南アフリカW杯に出場。日本代表43試合8得点の成績を残した。19年12月にJ2京都で現役引退。現在はブラジルで実業家として活動する傍ら、公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」も話題に。

(小杉 舞 / Mai Kosugi)

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