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50m走で1.2秒短縮も 元五輪ランナーが小学生と挑戦する「480キロの遠隔指導」


iPadなども駆使して指導を行っている【写真:村上正広】

「速く走るために大切なことは何?」…伊藤氏の答えとは

 この日は体育館で、近隣の小学校から参加した児童も含め、約40人のかけっこ指導からスタート。「速く走るために大切なことは何?」と問いかけると「ジャンプ」「腕振り」などと声が上がったが、伊藤氏は「一番大事で、絶対に忘れないでほしいことは『姿勢』です」。骨盤を地面に対して平行に保ち、お尻が出たり、胸を反ったりせず、正しいフォームで走る大切さを説いた。

 練習では、スキップや片足ジャンプを織り交ぜながらメニューを組み、最も重要視したのはサイドステップ。「サイドステップで膝の力が抜け、踏ん張れる姿勢が取れていれば速く走れる。常にこの感覚を忘れないように」とわかりやすい言葉で話しかけ、「姿勢」を体に染み込ませていった。

 測定に入る前には、遠隔指導でアドバイスを送ってきた6人の走りを実際にチェック。伊藤氏が映像を撮りながら、個別に「走りの一歩一歩が上に行ってしまっているから、しっかりと前に進むイメージを持って」「構えがまだちょっと高いから、発射台から勢いよく飛び出せるような感覚で」などと助言し、フォームの修正を施した。

 そして、校庭に場所を移し、満を持して行われた測定では、驚きの結果が待っていた。

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伊藤 友広

元陸上五輪代表

国際陸上競技連盟公認指導者資格(キッズ・ユース対象)。

1982年8月16日生まれ。秋田県出身。国際陸上競技連盟公認指導者(キッズ・ユース対象)。大曲高(秋田)で国体少年男子A400メートル優勝。アジアジュニア選手権400メートル5位、同1600メートルリレーはアンカーで優勝。国体成年男子400メートル優勝。卒業後は法大に進学。04年アテネ五輪男子1600メートルリレーの第3走者として日本歴代最高の4位入賞に貢献。現在は秋本真吾氏らとスプリント指導のプロ組織「0.01 SPRINT PROJECT」を立ち上げ、ジュニア世代からトップアスリートまで指導を行っている。
http://001sprint.com/

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