首位快走の“緑の名門”にアービングあり 「ベストプレーヤー」に求められる責務
新天地でやるべきは、周囲の仲間をステップアップさせて勝利に導くこと
試合前の選手紹介では最後に名前を呼ばれ、ゲーム後のインタビューの順番もラスト。コート上ではセルティックスという名門チームの先頭に立ち、終盤の時間帯にもボールを託される。レブロンという絶対の存在がいるキャブズではこうはいかなかった。
人は時に、快適な環境からあえて距離を置こうとするものだ。2011年にドラフト全体1位指名でNBA入りして以降、7年間過ごしてきたキャブズからの別離を決断。新天地でチームの看板としての重責を背負うことで、アービングはバスケットボールプレーヤーとして、人間として、自分をさらに成長させたいと思ったのだろう。
自ら望んで新天地を求めた経緯を考えれば、今後、個人成績を充実させるだけでは評価は高まらないはずだ。セルティックスでやるべきことは、レブロンのように周囲の仲間たちをステップアップさせること。そして、エースとしてチームを勝利に導くことだ。