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【One Rugbyの絆】15人制でも7人制でもない「10人制ラグビー」とは… 「一番いいバランスを持つ」

10人制ラグビーをプレーする井上さん【写真:本人提供】
10人制ラグビーをプレーする井上さん【写真:本人提供】

若い世代に知らせたい1つだけではない選択肢「テンズを足掛かりに他国で代表に」

 あまり知られていないことだが、東南アジアの国の中には日本人選手がラグビー代表チーム入りしたケースもあるという。

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「現地でテンズの大会に出場したことを足掛かりに、その国で15人制やセブンズの代表キャップを手に入れた選手もいます。日本でトップリーグに入れなかったり、プロになれなかったり、代表入りは遠くても、海外に目を向ければ道が拓けることもある。別の選択肢も見えてくるんですよね。僕たちが海外の大会に出場する時も、大学生や卒業してまもない25歳くらいの選手を連れていって、いろいろ経験してもらっています。

 それこそ、海外で仕事をしながらラグビーをするという選択肢も生まれるわけです。若い子たちだけではなく、オジサン世代も海外の人たちと繋がることでコミュニティーが広がる。思いがけないところでビジネスに繋がることもあるんですよ。ラグビーはどこへ行っても絆が強いですから」

 日本におけるテンズは、まだまだ発展途上の競技でもある。そのため「One Rugby」で繋がった他競技から、今後の展開に関するヒントを得るなど学ぶところは多い。同時に、合同イベントを開催したり、選手の交流を図ったり、生まれた絆を存分に活用しながら、ラグビー全体が日本に文化として根付く一助になればと願っている。

 現在は、状況が許せば秋以降に小規模でも大会を開催できないか模索中だという井上さん。

「何か始めないことにはダメなのかなと。今年数チームでもいいので大会を開いて、来年に予定している全国大会を成功させられるように仕込み直しをしたいと思います」

 テンズの競技普及・認知拡大に向け、井上さんの挑戦は始まったばかりだ。

【井上さんが見る「車いすラグビー」のここがスゴイ!】

 大阪で開催された練習会を見たことがありますが、15人制と何ら変わりのない激しさがありますね。車いす同士でぶつかる時の、あの金属音が持つ破壊力やインパクトはすごいと思いました。あとは車いすのコントロール技術はすごい。テクニックや戦術も高度で、展開も早いので、見ていて楽しかったです。

(次回はビーチラグビーの高村真介さんが登場)

(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)

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