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コロナ時代に先駆けた「教える」の形 伊藤華英さん「『会えない』が不安にならない」

子供たちに送った言葉「人の話をちゃんと聞けて、自分の意見を持てる人になって」

 ほかにも「最初は泳げなかった25メートルが泳げるようになった良かった」「もっと息継ぎを上手くできるようにして、速く泳げるようになりたい」などと各自が発表し、画面越しに温かく見守った伊藤さんも「最初から上手だったけど、もっともっと上手になりました」「背泳ぎは前が見えないので怖いけど、よくチャレンジした。自分を褒めてあげて」と一人一人に声をかけた。

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 伊藤さんに対して「出身地はどこですか?」「好きな食べ物は何ですか?」などと子供たちが素朴な疑問をぶつけ、笑いも起こった質問コーナーを含め、1時間に渡ったイベント。参加者を代表し、鈴木星哉君(小4)は「オンラインでも楽しく話すことができて良かったです」と感想を語り、充実した表情を浮かべた。

 最後に行われた閉会式。東京と大船渡の距離を超え、時間を共にしてきた伊藤さんは1年間を振り返り、メッセージを送った。

「今回は会う機会が少なかったけど、毎月ちゃんと動画を送ってくれて、みんながどう泳いでいるか、普段どう練習しているか、遠隔でも感じ取ることができました。私が言ったことをしっかりと聞いて再現してくれていたと思います。みんなが素直に頑張ってくれたことが、みんなが伸びた一番の理由だと思います。

 人に言われたことを素直に聞けないこともあるけど、素直に聞ける人が最後に伸びると思います。プールだけじゃなくても一緒。人の話をちゃんと聞きながら、自分の意見を持てる人になってほしいし、なれると思います。毎月、ちょっとずつでも良くなっていて、有意義な1年でした。みんなが頑張ってくれたことが本当にうれしかったです」

 締めくくりには、子供たちとオンライン上で“集合写真”を撮影した伊藤さん。互いに手を振り、笑顔で画面からの退出を見守った。その後、この日の感想を語ってくれた。

「すでにオンラインがスタンダードにありつつある中で、今日のような指導も(このプログラムで)普段から遠隔でやっていたのである意味、違和感なくやることができました。もちろん、できることなら大船渡に行きたかったですが、オンラインであっても、みんなと会えるし、リアルを感じられました。子供たちが真剣になっていて良かったと思います」

 このプログラムでは「スマートコーチ」で月に1度、実際に泳いでいる映像を送ってもらい、伊藤さんが音声を載せて返信し、アドバイスするという形式で実施。その過程で子供の成長はもちろん、絆も感じられたという。

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