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【#キミとONETEAM】「ピンチこそチャンス、周りは見ているから。帝京で教わりました」―近鉄・竹田宜純

新型コロナウイルスの感染拡大により、昨秋のワールドカップ(W杯)で空前のブームが巻き起こったラグビー界も大きな影響を受けた。1月に開幕したトップリーグがシーズン途中で中止。1試合の観客最多動員を記録する試合も生まれるなど、W杯から続いていた盛り上がりが予期せぬ形で途絶えてしまった。

サンウルブズでもプレーする近鉄の竹田宜純さん【写真:Getty Images】
サンウルブズでもプレーする近鉄の竹田宜純さん【写真:Getty Images】

子どもたちともう一度「ONE TEAM」に―「ラグビー選手から午前9時のメッセージ」第24回

 新型コロナウイルスの感染拡大により、昨秋のワールドカップ(W杯)で空前のブームが巻き起こったラグビー界も大きな影響を受けた。1月に開幕したトップリーグがシーズン途中で中止。1試合の観客最多動員を記録する試合も生まれるなど、W杯から続いていた盛り上がりが予期せぬ形で途絶えてしまった。

【注目】現役、OB、指導者ら豪華メンバーが連日登場 ラグビー連載「#キミとONETEAM」全一覧はこちらから

 もっとプレーを見せたかった選手、プレーを見たかった子どもたち。距離が遠くなってしまったいま、「THE ANSWER」はラグビー界がもう一度、子どもたちと一つになれることを願って、「#キミとONE TEAM」と題した連載をお届けしている。

 元日本代表主将の菊谷崇さんと廣瀬俊朗さんが発起人となり、多くの現役、OB、指導者らが賛同。いま抱えている思いとともに、全国の子どもたちに向けたメッセージを送る。また、記事は連日午前9時に配信。「#きょうのトライ」として、学校が休校となっている子どもたちにきょう1日を使い、やってほしいことを提案する。

 第24回は、チャレンジリーグ・近鉄の竹田宜純さんだ。帝京大では1年から公式戦に出場し、大学選手権9連覇のうち2~5連覇に貢献。6年間在籍したトヨタ自動車から、4月に近鉄へと戦いの場を移した。スーパーラグビー・サンウルブズでもプレーしている。

 ◇ ◇ ◇

 昨年のW杯はすごい盛り上がりでした。実際に日本代表のサモア戦は直接見に行きましたし、豊田スタジアムがあれだけの人で埋め尽くされるているのは圧巻の光景でした。日本代表には帝京大で一緒だった選手がたくさんいましたし、同期の中村亮土もいて、選手としてやはりあの舞台に立ちたいという思いになりました。大会後に中村と話す機会があり、当時所属していたトヨタ自動車からも3選手が日本代表にいて、チームに帰ってきたときも、彼らがすごく充実しているように思えました。

 近くにいるけれど、遠い存在に見えました。自分は今後どうするか悩んでいた時です。選手である以上、どうしても試合に出たいという思いがあり、出場機会を求めて近鉄ライナーズに移籍することを決めました。彼らに人生を変えてもらったと思っています。次の2023年のW杯はフランスで行われますが、選手である以上はそこで日の丸をつけて戦いたいという気持ちです。

 W杯の盛り上がりもあって、実際にスーパーラグビーもたくさんのお客さんが見に来てくれました。あれだけの人の前でプレーできるのはうれしいことです。そんな中、コロナウイルスの影響で当時試合で滞在していたオーストラリアをロックダウンするかもしれないという状況になり、リーグは数試合しかできず、中断という形になりました。正直、残念な気持ちと悔しい気持ちがありますが、なんとか日本に帰国することができました。

 自分には5歳、2歳、1歳の3人の子どもがいます。一番上は長女。ごっこ遊びやおもちゃを使って一緒に遊んでいます。これまでは会社や練習、サンウルブズの遠征もあって、こんなにずっと家族と一緒にいられることはなかったです。コロナウイルスをネガティブに捉えず、この時間を有効的に使って、家族といい時間を過ごせています。僕がトレーニングをするときは、子どもたちも一緒にマネをして楽しくトレーニングしています。

 今は感染しないようにスーパーも一人で行ったり、人が少ない時間を狙って子どもと公園に行ったりして遊んでいます。トレーニングはダンベルなど、近鉄から借りてきた器具を使い、自宅でできることをしています。いつものように重い器具を使ったトレーニングはできませんが、工夫次第でたくさんできることがあって、YouTubeやZoomなどを駆使し、いろんな人のトレーニングを試しています。

 あとは母校の御所実高の後輩たちに声をかけて一緒にリモートでトレーニングをすることもあります。自分一人でやると、どうしても甘えが出てきてしまうこともありますが、後輩と一緒にやることで自分ももっとしっかりしないといけないと思える。最後は「ちょっと勝負しようや」と言って一緒にやっています。

 今はラグビーに興味を持ってくれたファンの皆さんにもっと興味を持ってもらうためにも、苦手なSNSを使っていろいろと発信しています。近鉄ライナーズでは、週末にインスタライブで「Liners Boot Camp」というファンと一緒にできるトレーニング動画を配信しています。サンウルブズのフェイスブックでも一緒にできるものを毎週やっています。

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