東京五輪に生き残る12人は誰だ ラグビー7人制代表がカナダでかける「ラストチャンス」
日本時間の8日、カナダ・バンクーバーでワールドラグビー(WR)セブンズシリーズ「カナダ大会」が開幕する。
12人の代表枠を勝ち取るために…8日からセブンズシリーズ「カナダ大会」が開幕
日本時間の8日、カナダ・バンクーバーでワールドラグビー(WR)セブンズシリーズ「カナダ大会」が開幕する。
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新型コロナウィルス(COVID-19)の影響で、4月に予定されていた同シリーズの香港大会およびシンガポール大会は秋に延期。国内でも、4月25、26日に行われる予定だった東京五輪のシミュレーション大会とも言えたアジアセブンズインビテーショナル2020の中止が決定。五輪本番に向けて実戦経験の場が少なくなる中、男子セブンズ日本代表の一員としてバンクーバーでの戦いに臨む選手の多くが「ラストチャンス」の思いを抱きながら世界トップ国にチャレンジすることになる。
日本の7人制ラグビーを背負ってきた男たちの最後のチャレンジが始まる。
「男子7人制日本代表第2次オリンピックスコッド」が19人。そして、それを補完する「男子7人制日本代表トレーニングスコッド」が15人。
開催自体が不安視されているとはいえ、予定どおりに事が運んだ場合は140日後に本番を迎えることになる世界最大のスポーツイベントに向けて、現在計34人の男子7人制ラグビーの五輪候補選手が地元開催五輪でのメダル獲得を目指して強化スケジュールをこなしながら、五輪代表争いを繰り広げている。
7人制ラグビーにおける1大会の登録選手数は計12人(補欠登録を除く)。単純計算でも現在の五輪候補選手全体の約半数、仮に第2次オリンピックスコッドの選手だけで最終選考が行われたとしても約3分の1の選手が“落選”の憂き目を見ることになるのだ。
ちなみに、去る1月に東京五輪への挑戦を発表した福岡堅樹は男子7人制日本代表においては後者の「トレーニングスコッド」の選手というのが現実でもある。
そんなふうに、多くの候補選手の中から五輪代表を選んでいく方針もあり、このところの男子セブンズ日本代表は大会ごとにほぼメンバーを入れ替える「2チーム制」と言える体制を敷いている。
今年に入って男子セブンズ日本代表が参加した国際大会はWRセブンズシリーズNZ大会(1月25、26日=ハミルトン)、同豪州大会(2月1、2日=シドニー)、WRセブンズチャレンジシリーズチリ大会(2月15、16日=チリ・ビニャデルマール)、同ウルグアイ大会(2月22、23日=モンテビデオ)、ロサンゼルスセブンズ・インビテーショナル大会(2月29日、3月1日)。
前記大会のうち、ハミルトンおよび南米でプレーした選手が現状のAチーム(1本目)、それ以外はBチーム(2本目)という位置付けにあるのが現実だと言っていい。
今回のカナダ遠征に参加している選手のうち、ハミルトンおよび南米でプレーしたのは石田吉平、小澤大、トゥキリ ロテ、ティモ・スフィアの4人のみ。南米での主力だった選手以外で構成されているのが、“チームバンクーバー”のリアリティなのだ。