高校球児1030人調査した体組成データで分析 140キロを投げる投手に共通する身体的特徴
結果、有意な差が見られたのが以下。
・胸囲と腹囲の周径囲
・大腿の周径囲
・体重・除脂肪量
反対に、有意な差が見られなかったのが、以下であった。
・上肢の周径囲
・臀囲の周径囲
・下腿の周径囲
・体脂肪率
「つまり、体重の差は除脂肪量の差であることが明らかとなりました。よって、ただ体重を増やせばよいわけではなく筋肉量を増やすことが必要であるということです。次に、部位別についてですが、球速別で上肢の太さに大きな差がないものの、胸囲や腹囲、そして大腿部において球速が速い方が明らかに太いことが分かりました。すなわち、あくまで体組成の観点からではありますが、球速を速くするひとつの要素としては、腕を太くするというより体幹部から下肢にかけての筋肉量が必要であるということです。
なお、140km/h以上のグループの胸囲平均は100cmを超えていることも分かりました。胸囲というと、大胸筋が発達していると勘違いされがちですが、実は背中側のボリュームがあるのです。つまり、背中にしっかりと筋肉がついていることが球速の速い投手に共通していることになります。
以上のように、単にご飯の量を増やすだけでなく、体脂肪や除脂肪量などの体組成をモニタリングしながら栄養指導やトレーニングを取り入れるのが重要だということです」
球速が速い投手の「体組成」の特徴
球速が速い投手の「身体的」特徴