指導論の記事一覧
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日本人はなぜ失敗を恐れるのか 海外指導者も指摘、育成年代に蔓延する「勝利至上主義」の弊害
2023.07.25サッカー日本代表は2022年カタール・ワールドカップ(W杯)で2大会連続ベスト16に進出し、メンバーの大半が今や欧州でプレーする時代となっている。一方で日本人指導者が海外で結果を残すのは容易なことではないが、そうした中で大きな足跡を残しているのが、セルビア代表コーチとしてカタールW杯の舞台に立った喜熨斗勝史(きのし・かつひと)氏だ。2008年から名古屋グランパスでドラガン・ストイコビッチ監督の信頼を勝ち取ると、15年から中国の広州富力に、21年からセルビア代表にコーチとして呼ばれ、指揮官の右腕となっている。
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子供に必要なのは“習う”ではなく“遊ぶ”経験 大人に邪魔されない「公園サッカー」で育まれる力
2023.07.14ドイツサッカー連盟公認A級ライセンスを持ち、20年以上にわたって現地で育成年代の選手を指導してきた中野吉之伴氏が、「THE ANSWER」に寄稿する不定期連載「サッカーと子育て論」。ドイツで子供たちを日々指導するからこそ見える、日本のスポーツ文化や育成年代の環境、子育てに対する考え方の違いなどについて迫る。今回はサッカーの楽しさと環境について。ドイツのストリートサッカー回帰の動きや静岡県の公園サッカープロジェクトを紹介しながら、“遊び”の大切さについて説いている。
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「なぜ日本人?」の空気を実感 セルビア代表の喜熨斗勝史コーチ、選手指導で大切にすることは?
2023.06.23サッカー日本代表は2022年カタール・ワールドカップ(W杯)で、ドイツ、スペインを立て続けに破り世界を驚かせた。三笘薫(ブライトン)や久保建英(レアル・ソシエダ)などメンバーの大半が、今や欧州でプレーする時代となっているが、日本人指導者が海外の環境で結果を残すのは容易なことではない。そうした中で大きな足跡を残しているのが、セルビア代表コーチとしてカタールW杯の舞台に立った喜熨斗勝史(きのし・かつひと)氏だ。2008年から名古屋グランパスでドラガン・ストイコビッチ監督の信頼を勝ち取ると、15年から中国の広州富力に、21年からセルビア代表にコーチとして呼ばれ、指揮官の右腕となっている。
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オーバートレーニング症候群と鬱病だった元陸上800m女王 日本5位まで戻ってきた「奇跡」の1年間
2023.06.058月のブダペスト世界陸上などの代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権は、4日まで大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。女子800メートルでは、2017、18年女王の27歳・北村夢(エディオン)が予選2分06秒90の組1着、決勝2分5秒86の5位だった。昨年はオーバートレーニング症候群と鬱病で約3か月休養。オーバートレーニング症候群はよく耳にするワードだが、原因や改善法は意外と知られていない。大会中、自身の経験談と次世代や指導者へのメッセージを送ってくれた。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
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巨人&西武で学んだ12年 東北学院大・星孝典監督、プロ野球生活で磨かれた指導者の原点
2023.04.21今年2月、母校である東北学院大学硬式野球部の監督に就任した星孝典氏(40歳)。現役時代は同大から直接プロ入りする初めての選手となり、巨人、西武で計12年間プレーした。また引退後もNPBに残り、西武、楽天で計6年間コーチ経験を積んだ。“指導者気質”な性格は、プロ野球の荒波に揉まれた現役時代に形成されたもの。指導者・星孝典の原点に迫る。(取材・文=川浪 康太郎)
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元巨人&西武の星孝典、なぜ母校監督に? 学生主体の部活に見た危うさと湧き上がった使命感
2023.04.20今年2月、東北学院大学硬式野球部の監督にOBで元巨人、西武の星孝典氏(40歳)が就任した。宮城県名取市出身の星は仙台育英高、東北学院大を経て、2004年のドラフト6巡目で巨人に入団。11年にトレードで西武に移籍し、2球団で捕手として計12年間プレーした。現役引退後は西武、楽天でコーチを務め、今春から18年ぶりに母校のユニホームに袖を通す。監督就任までの経緯や、学生野球の指導者としての展望を取材した。(取材・文=川浪 康太郎)
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パワハラを起こす「7つの習慣」とは 8年前に体罰で辞任、過ち語る高校ラグビー元監督の願い
2023.04.10自らの失敗を後輩指導者たちの部活指導に生かしてほしい――。そんな思いで講演や勉強会を続ける強豪ラグビー部の元監督がいる。松井英幸。千葉・流通経済大柏高ラグビー部を、創部当時から指導を続けて花園出場25回、関東を代表するチームに育てた名将だ。初の全国制覇を目指してチームを強化していた2015年に、選手への暴力行為の責任を取って現場を離れ、スポーツ指導とは何かを自問し、学び続けてきた。現在は一般財団法人日本プロスピーカー協会スポーツ部会長として監督・コーチ、父母らへの講演を展開する“ラグビー界のしくじり先生”に、自らの失敗も踏まえて部活の現場で指導者に求められる姿を聞いた。(取材・文=吉田 宏)
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「潰れるまで挙げる」トレーニングはもう古い 育成年代にも広がるメソッド「VBT」とは
2023.04.06昨今、ウエイトトレーニングが大きく変わりつつある。テクノロジーの発展に伴い、トレーニングで発揮されるパワーやスピードの変化など、目に見えない要素を数値化できるデバイスが登場。それに伴い、新たに「速度」を基準とした「VBT(Velocity Based Training)」というメソッドが広まっているのだ。VBTとは、どんな効果が得られるトレーニングなのか。そしてどんな競技に取り入れられているのか。必要な機器にはどのようなものがあるのか。専門家の話を交え、VBTの基本を解説する(取材・文=前田 成彦、文中敬称略)。
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「理不尽に耐える」だけでは社会で通用しない 早稲田前監督が見た大学部活生の変化
2023.03.23近年の日本サッカー界では、筑波大出身の三笘薫(ブライトン)をはじめ大学経由でプロ入りする選手の活躍が目立っている。様々な指導者が独自の哲学によってチームを指揮するなか、昨年11月に退任するまで大学サッカーの名門・早稲田大を5年間指揮してきたのが、現役時代に湘南ベルマーレや横浜F・マリノスなどでプレーした外池大亮氏だ。就任以来、伝統のスタイルに囚われず、柔軟な発想によるチーム運営を続け、何人ものJリーガーを育ててきた。異色のキャリアを歩む外池氏の指導論に迫るインタビュー連載。最終回では母校の監督を務めたことで感じた時代の変化と、これからのビジョンを語った。(取材・文=加部 究)
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監督が「一番挨拶していない」 早大率いた元Jリーガー外池大亮、最も驚いた選手の一言
2023.03.18近年の日本サッカー界では、筑波大出身の三笘薫(ブライトン)をはじめ大学経由でプロ入りする選手の活躍が目立っている。様々な指導者が独自の哲学によってチームを指揮するなか、昨年11月に退任するまで大学サッカーの名門・早稲田大を5年間指揮してきたのが、現役時代に湘南ベルマーレや横浜F・マリノスなどでプレーした外池大亮氏だ。就任以来、伝統のスタイルに囚われず、柔軟な発想によるチーム運営を続け、何人ものJリーガーを育ててきた。異色のキャリアを歩む外池氏の指導論に迫るインタビュー連載。今回はJ2のザスパクサツ群馬に所属するGK山田晃士とのエピソードを紹介しながら、選手たちに主体的に取り組むことを奨励した指導について振り返る。(取材・文=加部 究)
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監督室のドアは「いつも全開」 慶応との差に危機感、早稲田率いた元Jリーガーの改革
2023.03.12近年の日本サッカー界では、筑波大出身の三笘薫(ブライトン)をはじめ大学経由でプロ入りする選手の活躍が目立っている。様々な指導者が独自の哲学によってチームを指揮するなか、昨年11月に退任するまで大学サッカーの名門・早稲田大を5年間指揮してきたのが、現役時代に湘南ベルマーレや横浜F・マリノスなどでプレーした外池大亮氏だ。就任以来、伝統のスタイルに囚われず、柔軟な発想によるチーム運営を続け、何人ものJリーガーを育ててきた。異色のキャリアを歩む外池氏の指導論に迫るインタビュー連載。今回は現役引退後、約10年の歳月を経て母校で指導者キャリアをスタートさせるに至った経緯について振り返っている。(取材・文=加部 究)
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プロ内定9人は早稲田史上初 元Jリーガーが貫いた「監督らしくない監督になる」信念
2023.03.06日本代表やイングランド・プレミアリーグで、筑波大出身の三笘薫(ブライトン)が目覚ましい活躍を見せるなど、近年の日本サッカー界では大学経由でプロ入りする流れが再評価されている。様々な指導者が独自の哲学によってチームを指揮するなか、昨年11月に退任するまで大学サッカーの名門・早稲田大を5年間指揮してきたのが、現役時代に湘南ベルマーレや横浜F・マリノスなどでプレーした外池大亮氏だ。就任以来、伝統のスタイルに囚われず、柔軟な発想によるチーム運営を続け、何人ものJリーガーを育ててきた。異色のキャリアを歩む外池氏の指導論に迫るインタビューの第1回では、9人ものプロ内定者を出しながら関東大学リーグ2部降格の憂き目を見た最後のシーズンを振り返った。(取材・文=加部 究)
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「指導者が口を挟まない」リーグ戦を計画 部員減る高校ラグビー、強豪監督が描く未来
2023.03.02昨春就任した松山吾朗監督の下で、静岡聖光学院高校ラグビー部の新シーズンは始まっている。1月29日に決勝戦が行われた県新人大会で優勝を果たし、好スタートを切ったが、ゴロー先生はグラウンド内外で新たな挑戦を準備し、すでに実行。昨年3月まで率いた神奈川・平塚工科高で、部活とクラブの並行運営などユニークな活動に取り組んできた指導者が、時短練習など静岡聖光学院の特徴的な活動をリニューアルしながら、新たな部活の在り方に着手している。(取材・文=吉田 宏)
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新時代の“部活の在り方”とは? 異色の高校ラグビー監督、楽しさとは異なる価値の追求
2023.02.27花園出場7度の実績を持つ静岡聖光学院高校ラグビー部での、1年目の挑戦を終えた“ゴロー先生”こと松山吾朗監督。県大会決勝で敗れ花園行きは逃したが、これまで全国レベルのチームを指導した経験がなく、神奈川県教員から昨春に同校教諭(監督)に転じた指導者は、新たな時代の部活についてどのように考えているのか。神奈川県教員時代には「部活のクラブ化」に挑戦し、昨年4月からは全国大会を目指すラグビー部を指導。いわゆる勝利至上主義とは異なる部活に取り組んできた経験も踏まえて、強豪校を率いるなかで見えた新たなビジョンを語ってくれた。(取材・文=吉田 宏)
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週6時間練習だけでは「絶対勝てない」 異色のラグビー監督、時短部活で花園挑戦の1年
2023.02.23異色のラグビーコーチの新たな挑戦の1年が終わった。昨年度まで平塚工科高校ラグビー部を率いていた松山吾朗先生が、静岡聖光学院高校ラグビー部監督に就任して初めてのシーズン。赴任前は神奈川県教員として、平塚工ラグビー部を部活とクラブチームという“二刀流”で運営するなど、前例に囚われない部活に取り組んできた。「時短練習」「自主性」などユニークな部活で花園出場を果たしている新天地での1年目の挑戦は県予選決勝で敗れたが、試行錯誤のなかで新たな聖光らしさも模索してきた。全国を目指しながら新しい部活の形を追求する“ゴロー先生”に、就任1年目の足跡と2年目の挑戦を聞いた。(取材・文=吉田 宏)
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「僕自身バカにされていた」 ボトムアップ提唱者、森保流に感じた“日本型指導”の変化
2023.02.07サッカーの2022年カタール・ワールドカップ(W杯)を戦い終え、日本代表監督を続投することになった森保一監督のチームマネジメントは「ボトムアップ方式」と言われる。選手たちの主体性を引き出したという手法とは、どんなものなのか。森保監督とはかつて広島県内のユース年代指導者同士として交流が始まり、「ボトムアップ理論」を提唱している畑喜美夫さんが読み解き、続投への期待を語った。(取材・文=松本 行弘)
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「非カリスマ型」森保一監督の強みとは? W杯日本代表に見る強固な組織作りのヒント
2023.02.03ベスト8の目標にはたどり着けなかったものの、カタール・ワールドカップ(W杯)で下馬評を覆す躍進を遂げた日本代表。苦戦が予想されながらも、日本はなぜドイツ、スペインを撃破するアップセットを演じられたのか。日本サッカー協会公認指導者S級ライセンスで講師を務め、Jリーグトップチームやサッカー年代別日本代表への「チームビルディング」の指導を行う福富信也氏に、独自の視点から森保ジャパンの躍進の理由を探ってもらった。(取材・構成=原山 裕平)
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パラスポーツ指導者が重視する「できない」と「できる」の間にある「分かる」
2023.01.26障害者一人ひとりの特性や違いの理解に努め、それぞれの強みやこだわりを生かしながら指導をする、下稲葉耕己氏。これまで彼が指導した陸上選手は、世界の第一線で活躍している。健常者、障害者に限らず、スポーツ指導で選手を伸ばすためには、「できる」ようになる前に「分かる」というプロセスが大事だという。そこで選手が「分かる」ためにどんな練習を行っているのか、聞いた。(取材・文=スパイラルワークス・松葉 紀子)