「早稲田に勝ちたい」 母校のブランド力を実感、城西大・櫛部静二監督が挑む箱根駅伝での下剋上
高校生にかける決め台詞は「うちは駅伝だけじゃない」
――スカウティングの際、生徒にかける決め台詞はあるのでしょうか。
「高校生には、『うちは駅伝だけじゃない。もし君が来てくれたら、君が求めているものに一緒にチャレンジして、その目標を達成しよう。うちは、その目標達成に則した形で指導できる』というのは伝えます。個人的に、箱根で終わってほしくないんですよ。これは瀬古(利彦)さんに教えてもらったのですが、箱根はあくまで通過点。5000メートルを13分30秒で走れば箱根で区間賞が獲れるので、将来に向けて箱根よりも自分の力を伸ばすほうを考えてやっていきましょうと伝えます」
――母校の早稲田大への競争意識はありますか。
「早稲田大には勝ちたいですね。いろんな意味で(笑)。花田(勝彦)監督は同級生ですし、選手のポテンシャルも高いですからね。向こうは大砲がたくさんあって、うちは槍で戦うような選手ばかりですが、そういう中で戦うというのが駅伝の醍醐味ですし、そこに勝てば自分がやっていることが1つ評価されるのかなと思います。そういう意味では楽しみです。
でも、早稲田には強くあってほしいですね。最終的には一緒に切磋琢磨して、高いレベルで競い合いたいです」
(佐藤 俊 / Shun Sato)