箱根駅伝優勝へ、中大の“10年計画” チャンスは残り3回、藤原正和監督「風穴開けたい」
これまでの結果を見れば「階段を上れている」
藤原監督が2016年にチームを率いる際、大学の中長期事業計画書には、25年までに箱根駅伝で総合優勝と書き記されていた。残り3年で、その目標を達成することが求められているわけだが、今年度の中央大は戦力的に学年のバランスもいい。吉居大和を先頭に、来年の箱根駅伝では優勝を狙えるポジションにいることは間違いない。
――10年計画での総合優勝という目標は、どう捉えていますか。
「会社で言うところの事業計画なので、達成してもらわないと困るということじゃないですか。それにコミットするには今、7年目なので、あと3回で総合優勝しないといけない。その最大のチャンスが来年かなと思っています。これまでの結果を見ると、やはり期待が高まりますし、ちゃんとここまでは階段を上れている。ただ、駒澤大や青学大という山は、相当に高いですから一段飛ばしではなく、2段飛ばしぐらいじゃないとなかなか越えられない。なんとか追いつけるように、喰らいついていきたいですね」
果たして中央大は、格上の優勝候補を破る番狂わせを、箱根駅伝で見せることができるだろうか。
【第1回】大学駅伝の名門「中央大が終わってしまう」 藤原正和監督、就任1年目に大改革の意図
【第2回】「4年間で燃え尽きないように…」 中央大・藤原正和監督の駅伝指導と現役時代の教訓
(佐藤 俊 / Shun Sato)