アジア最弱国を変えた名指導者 “日本サッカーの父”が語る「本当の価値」
「預言者は故郷に入れられぬ」-デットマール・クラマー “日本サッカーの父”と呼ばれるデットマール・クラマー氏には、2度の本当に長いインタビューを行った。最初はミュンヘンの心臓外科病院で、2度目はクラマー氏の自宅を訪ねた。3階の蔵書には日本関連のものが目につき、2階の1室はサッカーのビデオで埋まっていた。
クラマー氏が“日本の弟”岡野俊一郎氏に贈った称賛の言葉
「預言者は故郷に入れられぬ」-デットマール・クラマー
“日本サッカーの父”と呼ばれるデットマール・クラマー氏には、2度の本当に長いインタビューを行った。最初はミュンヘンの心臓外科病院で、2度目はクラマー氏の自宅を訪ねた。3階の蔵書には日本関連のものが目につき、2階の1室はサッカーのビデオで埋まっていた。
「預言者は故郷に入れられぬ」
ドイツの諺だという。クラマー氏の数時間にも及ぶインタビューテープを聞き直す難行を引き受けてくれた御門大三氏の訳である。
クラマー氏は言った。
「賢人は国内より外国で、賢い子は家の中より学校で評価される。そんな意味だよ。岡野(俊一郎)や長沼(健)のように優れた指導者は、ドイツにも滅多にいない」
おそらく時代背景を知らないと、この言葉の価値を理解するのは難しい。