マラソン界の新星も指導 プロトレーナーが説く、走りを変える「ランジツイスト」とは
4つの動作で構成される「ランジツイスト」
その1つが「ランジツイスト」と呼ばれるメニューだ(動画参照)。腸腰筋、内転筋、脇腹を強化し、体幹バランスと軸を安定させることが狙い。
このトレーニングは4つの動作で構成されている。
<1>直立した状態から片足をへその部分まで引き上げる
<2>そこから引き上げた足を前に出して、しゃがむ
<3>しゃがんだ状態で左右に体を振る
<4>足を引き上げながら着地する
木場氏は「足を引き上げる動作で、腸腰筋を意識します。そこから、足を大きく一歩踏み込んで、つま先と膝を同じ方向を向けて着地します。ここが一番大事です」と強調。着地した際の膝がつま先と同じ方向で垂直な状態ではなく、体の内側に曲がった状態だと、怪我の原因になるという。
「この状態を“膝が中に入る”と呼んでいます。内転筋の強度不足もその一因になります。膝が中に入る選手は膝や足首に余計な負担がかかりやすいので、怪我の要因にもなります。つま先と膝を同じ向きでトレーニングすることで、鵞足炎(がそくえん)、腸脛靱帯炎、足首の疲労骨折などの怪我を予防する狙いもあります」
木場氏はこの部分を強調。足首とつま先がまっすぐな状態でいることが、様々な怪我の予防となるという。しゃがんだ後も体幹部分と軸を意識することが大事になる。