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マラソン界の新星も指導 プロトレーナーが説く、走りを変える「ランジツイスト」とは

4つの動作で構成される「ランジツイスト」

 その1つが「ランジツイスト」と呼ばれるメニューだ(動画参照)。腸腰筋、内転筋、脇腹を強化し、体幹バランスと軸を安定させることが狙い。

 このトレーニングは4つの動作で構成されている。

<1>直立した状態から片足をへその部分まで引き上げる
<2>そこから引き上げた足を前に出して、しゃがむ
<3>しゃがんだ状態で左右に体を振る
<4>足を引き上げながら着地する

 木場氏は「足を引き上げる動作で、腸腰筋を意識します。そこから、足を大きく一歩踏み込んで、つま先と膝を同じ方向を向けて着地します。ここが一番大事です」と強調。着地した際の膝がつま先と同じ方向で垂直な状態ではなく、体の内側に曲がった状態だと、怪我の原因になるという。

「この状態を“膝が中に入る”と呼んでいます。内転筋の強度不足もその一因になります。膝が中に入る選手は膝や足首に余計な負担がかかりやすいので、怪我の要因にもなります。つま先と膝を同じ向きでトレーニングすることで、鵞足炎(がそくえん)、腸脛靱帯炎、足首の疲労骨折などの怪我を予防する狙いもあります」

 木場氏はこの部分を強調。足首とつま先がまっすぐな状態でいることが、様々な怪我の予防となるという。しゃがんだ後も体幹部分と軸を意識することが大事になる。

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木場 克己

KOBA式体幹バランストレーニング協会代表

プロトレーナー

 小2年で柔道を始め、小6の南九州柔道大会で優勝、優秀選手賞を獲得。中3で県内の大会のタイトルを優勝で飾る。全九州大会団体の部で優勝・県大会軽量級個人戦2位。高校でレスリングを始め、56キロ級九州大会で優勝。インターハイ、国体は団体戦3位。腰椎圧迫骨折で現役を退き、医療人の道へ。鍼灸師、柔道整復師、FC東京ヘッドトレーナー(95~02年)、G大阪ユーストレーニングアドバイザー(2016年~)、長友佑都専属トレーナー。

URL:http://kobakatsumi.jp/

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