創立238年、偏差値70超の名門でインハイへ 中高で女王になった姥琳子が明かす両立の秘訣
朝は5時45分に起床、電車通学を復習の時間に
姥の1日は朝5時45分の早起きから始まる。1時間弱の電車通学で英単語や歴史科目を復習し、登校後は柔道の自主練習か勉強を約30分間行う。放課後、部活動の後は30分ほど自主練習をこなして、20時頃に帰宅する日々を送った。
修猷館には推薦で「高望みして」入学。直後は一般入試組のレベルの高さに戸惑い、「やらなければ置いて行かれる」と落ち込んだ。それでも周囲の友達に勉強を教わり、引き上げてもらった。
なかなか継続できない文武両道の道。姥にとっては、一点集中するよりもやりやすかった。「柔道のことを嫌いになったり、逆に勉強のことを嫌いになったりする時期もあるので、そういう面では片方が息抜きのような感じになる」。継続の秘訣は、双方のバランスを上手く保つことだ。
今年3月の全国高校選手権57キロ級で優勝し、中学に続いて高校日本一も経験した。ただ、昨年のインターハイ予選では初戦敗退。悔しさを引きずったが、思い切ってルーティンを変えたことが吉と出た。
「修猷館の練習は短いから、他校に勝てるように自主練を頑張っていましたが、そうじゃなくて、畳の上での練習をもっと大事にしようと考えました」。試合前は走り込みや筋トレの量を決めていたが、コンディションに合わせてメニューを変更。初のインターハイ出場につなげた。
高校卒業後も柔道は継続。「将来はスポーツ関係の仕事に就きたい。柔道は、大学でも日本一を目指します」。目標をことごとく達成してきた姥なら、十分可能だと感じさせられた。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)