[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

創立238年、偏差値70超の名門でインハイへ 中高で女王になった姥琳子が明かす両立の秘訣

柔道の全国高校総体(インターハイ)が6日に開幕し、5日間にわたって熱戦が繰り広げられている。「THE ANSWER」は文武両道に励み、全国の大舞台に出場した選手たちをピックアップ。9日の個人戦・女子57キロ級には、福岡有数の進学校として知られる修猷館(しゅうゆうかん)の姥琳子(うば・りんこ、3年)が出場。中学3年で全国制覇し、今年3月の全国高校選手権でも優勝した実力者だ。修猷館だからこそ成長できた理由、文武両道を貫く秘訣などを教えてくれた。(取材・文=THE ANSWER編集部・宮内 宏哉)

初のインターハイ出場を果たした修猷館の姥琳子【写真:宮内宏哉】
初のインターハイ出場を果たした修猷館の姥琳子【写真:宮内宏哉】

インターハイ柔道、修猷館から出場した姥琳子の3年間

 柔道の全国高校総体(インターハイ)が6日に開幕し、5日間にわたって熱戦が繰り広げられている。「THE ANSWER」は文武両道に励み、全国の大舞台に出場した選手たちをピックアップ。9日の個人戦・女子57キロ級には、福岡有数の進学校として知られる修猷館(しゅうゆうかん)の姥琳子(うば・りんこ、3年)が出場。中学3年で全国制覇し、今年3月の全国高校選手権でも優勝した実力者だ。修猷館だからこそ成長できた理由、文武両道を貫く秘訣などを教えてくれた。(取材・文=THE ANSWER編集部・宮内 宏哉)

 ◇ ◇ ◇

 初のインターハイは、3回戦で優勢負け。目指していた優勝に届かず、畳を去った後は溢れる涙を堪えきれなかった。それでも、姥に悔いはない。

「修猷館でなければ、私は全国にも行けなかったと思います」

 父が指導者の柔道一家に生まれた。4歳から競技を始めると、福岡・篠栗小5年の時に全国大会40キロ級で3位に。篠栗中3年では57キロ級で全国制覇を成し遂げた。県内外の強豪校からも誘いの声がかかったが、姥が選んだのは福岡の公立校としてはNo.1の進学校とされる修猷館だった。

 1784年に福岡藩の藩校として開館された、創立238年の歴史を誇る伝統校。偏差値は70を超えるともされており、元内閣総理大臣の廣田弘毅を始め、多くの卒業生が政界、経済界など様々な分野で活躍してきた。

 姥は元々勉強も好きで、中学の通知表では美術以外全て「5」と評価されていた。「勉強もできて、柔道もできる」高校を求めていたが、修猷館を見学して一目惚れした。

「勉強と両立できるし、部活の雰囲気や練習方法が自分に合っていると感じました。長くダラダラ練習するのではなく短く終わるところや、初心者でも頑張っている人もいて、いろんな人から刺激を受けられる。そういうのが好きだったんです」

 今年30人以上いた部員のうち、約7割は初心者として柔道部に入っている。練習時間は2時間半ほど。強豪校とは環境が違うが、ここだからこそ成長できたと確信している。

 もし柔道強豪校に入学すれば、埋もれてしまって自分らしさを失ってしまうような気がしていた。かといって、全員の実力が低ければ成長できない。その点、修猷館は初心者も多いが実力者もおり、絶妙なバランスを保っていた。さらに初心者に教えることで、姥自身にもメリットがあったという。

「自分自身の技をもう一度見直したり、考えたりできるなって。自分が今、どれだけ分かっているかを知ることができます」

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集