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名門・帝京、青森山田を破り15年ぶり全国16強 殊勲の主将「これが下から這い出た力」

徳島県で開催されている全国高校総体(インターハイ)のサッカー男子は25日に2回戦を行い、帝京(東京)が2-1で前回王者の青森山田(青森)を破って3回戦進出を決めた。主将を務めるMF伊藤聡太(3年)は、価値ある逆転の決勝ゴールを決め「1本、2本と決定的なチャンスを外していたので、これで許してくれという感じ。決めた瞬間は、やってやったぞ、これが下から這い出てきた奴の力だ、という気持ちだった」と笑顔を見せた。

決勝ゴールを決めて歓喜を爆発させた帝京の主将MF伊藤聡太【写真:平野貴也】
決勝ゴールを決めて歓喜を爆発させた帝京の主将MF伊藤聡太【写真:平野貴也】

全国高校総体サッカー男子、後半2ゴールの帝京が前回王者の青森山田に2-1勝利

 徳島県で開催されている全国高校総体(インターハイ)のサッカー男子は25日に2回戦を行い、帝京(東京)が2-1で前回王者の青森山田(青森)を破って3回戦進出を決めた。主将を務めるMF伊藤聡太(3年)は、価値ある逆転の決勝ゴールを決め「1本、2本と決定的なチャンスを外していたので、これで許してくれという感じ。決めた瞬間は、やってやったぞ、これが下から這い出てきた奴の力だ、という気持ちだった」と笑顔を見せた。

 帝京と言えば、高校サッカー界で知らない人はいないほどの名門校。冬の全国高校選手権では国見(長崎)と並んで最多6度の優勝回数を誇る。ただし、現在は全国の上位争いから長らく遠ざかっており、選手たちも過去の強さについては、ほとんど知らない。

 今季は、1年次から主力だった選手が大半で、年代別日本代表経験者も複数擁している注目チームで、全国屈指の選手層を誇っている。それでも、昨季まで2年連続でプリンスリーグ関東では残留争い。11年ぶりに出場した昨季のインターハイも1回戦敗退と成績を残すことはできていなかった。

 一方、青森山田は昨季3冠(インターハイ、プレミアリーグEAST、高校選手権)に輝き、現代の高校王者の印象を強めている強豪校。近年の実績で見れば、明らかに帝京は挑戦者だ。帝京を率いる日比威監督は、かつて主将として全国優勝を経験しているOBだが、試合後に「大金星でしょう。大・大金星」と話し、挑戦者としての立場を強調した。伊藤は、青森山田のネームバリューをチームメートも感じており、前日には「(勝ってTwitterの)トレンドになるぞ」と話していたとも明かした。

 試合は、前半は青森山田のペースだった。守備を重視した帝京は持ち味を発揮できずに押し込まれ、前半12分に失点。青森山田のFW小湊絆(3年)が相手の背後を取って、競り合いながらもゴール右にコントロールシュートを決めた。後半も立ち上がりは青森山田のペース。同9分にはFKを小湊が頭で合わせてゴールネットを揺らしたが、オフサイドで追加点にはならなかった。青森山田の黒田監督は「あれでガッカリし過ぎたところはあったと思う」と話したが、直後から帝京が攻勢に出て試合の流れをひっくり返した。

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