本格派ストライカーへの脱皮 連覇狙う市立船橋FW福元が全国で示す無限の可能性
攻撃的MF→CB→ボランチ、そしてたどり着いた「1試合1得点」の点取り屋の境地
しかし、当然のように守備は苦手で評価を得られず、ボランチへ転向。そんな折、決定力不足に嘆いた昨季のトップチームで、課題解決の切り札としてストライカーに抜擢された。
以前から得点に関わる仕事がしたかったという福元にとっては、悲願のポジションだった。最前線で輝けるかどうかで、未来は変わる。
参考にしているのは、日本代表のFW大迫勇也(ケルン)だ。
ポストプレーができて、両足でシュートが打てる。福元はFW転向当初、とにかく左右の足でパワフルなシュートを打っていたが、今季に入ってからは、少しずつポストプレーや連係を覚えて、確実性のあるシュート場面を作れるようになってきた。
シュートが力任せになり、GKにタイミングを合わせられてしまうことも多い。タイミングを外したり、ゴールを見ないで打つことで足の振りに力をしっかりと伝えたりとフィニッシュの精度を向上させる工夫も続けている。
すべては、能力は高いけど……という評価の上にのし上がるためだ。市立船橋は、8月2日に行われる準々決勝で関東第一(東京)と対戦する。目指すは当然、連覇だ。そのためには、福元の連続ゴールが欠かせない。
「点は取れているけど、自分の中でもストレスがかかる試合が続いている。もっと貢献しなければいけないと思っています。プロでやれるかどうかも、自分がどこまで全国レベルで通用するかどうかにかかっている。しっかりと勝って進むことが、個人としても上に進むことにつながると思うので、勝ちにこだわりたいです。1試合1得点が、FWとして最低限のチームへの貢献だと思っています」
本格派ストライカーへの脱皮を目指すエースが、連覇を目指す名門校を牽引する。
◇インターハイのサッカー男子は29日に幕を開け、7日間にわたって熱戦が繰り広げられる。決勝は8月4日。なお、今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。全30競技の全試合をライブ配信し、インターネット上で観戦、応援が可能となった。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
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平野貴也●文 text by Takaya Hirano