偏差値70超・膳所の2年生シュルンツェ羽奈は最後のインハイ 「鳥に興味があるので…」受験に全力
フィギュアスケートの全国高校選手権(インターハイ)が1月20日から3日間、神奈川・KOSE新横浜スケートセンターで行われた。全国から実力者たちが集結。「THE ANSWER」では文武両道で競技に励む選手、練習環境に恵まれない中で出場を掴んだ選手などをピックアップする。

フィギュアスケート全国高校選手権
フィギュアスケートの全国高校選手権(インターハイ)が1月20日から3日間、神奈川・KOSE新横浜スケートセンターで行われた。全国から実力者たちが集結。「THE ANSWER」では文武両道で競技に励む選手、練習環境に恵まれない中で出場を掴んだ選手などをピックアップする。
滋賀・膳所高に通うシュルンツェ羽奈(2年)にとっては今年が最後のインターハイ。今春からは大学受験に向けて学業に集中する。県内トップの進学校で文武両道を貫いてきた苦悩や、次の目標を聞いた。
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1月20日のショートプログラム(SP)。黒を基調にワインレッドのラインが入った衣装で臨んだ。冒頭の3回転トウループ―2回転トウループ、ダブルアクセルに着氷するも「力が入り過ぎてしまって、いつも通りできなかった」とスピンのミスを悔やんだ。35.07点でフリーに進めず。それでも長い手足を生かして最後まで「Libertango」を滑り切った。
シュルンツェが通う膳所は1898年創立の県立校。偏差値は70を超えると言われ、政財界や学術界、スポーツ界など多岐に著名人を輩出する全国有数の進学校でもある。「勉強が好きだったので、いきたい大学に導いてくれる学校だと思った」と名門に進んだ。
学校として自主自律、文武両道を標榜。普段の授業にも予習が必須で、両立は簡単ではない。
平日は1時間半、土日も長くて3時間とスケートと向き合える時間は長くないが「陸の上ではできない表現やジャンプをするのが楽しい」と継続してきた。昨年も1年生でインターハイに出場。2年連続で全国の舞台に辿り着いた。