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学生トップを争うジャンパーは京大生 山中駿に聞いた「理系が走り高跳びに向く理由」【日本学生陸上】

京大工学部で学ぶ異色ジャンパーが語る”理系の発想がハイジャンプに向く「深い理由」”とは【写真:中戸川知世】
京大工学部で学ぶ異色ジャンパーが語る”理系の発想がハイジャンプに向く「深い理由」”とは【写真:中戸川知世】

理系脳が走り高跳びに向く理由「理解しやすいのかな」

「高跳びって、思った以上に技術がいるんです。例えば100メートルや中距離は思い切り行く種目ですが、高跳びは思い切りだけじゃ飛べないんです」

 助走路からしてそうだ。トラック種目のレーンのように、ここを走れと定められているわけではない。「まずどこを走るか自分で決めないといけませんが、これには根拠が必要なんです」。さらに体の動きをイメージするには物理を知ることも不可欠だ。

「回り込む時には遠心力を感じながらの動きになります。体をどう左右に使うかなどは、理系の方が理解しやすいのかなと思います」。日々の練習も、コーチに指示されてというよりは、自身で根拠を求めながら行っているという。

 来季以降も、陸上を続けたいという希望を持っている。来年東京で行われる世界陸上への出場を目指し、ランキングを上げていくのが目標だ。現状での自らの課題を、どう見つめているのだろうか。

「2メートル20や30となると、日本人はなかなか跳んだこともない世界になります。コーチも経験したことがない。いろんな選択肢はあると思いますが、フィジカルをもう少し鍛えることが必要かもしれません」

 大阪有数の進学校、三国丘高3年時は新型コロナ禍の真っ最中。陸上の練習をできない分受験勉強に打ち込み、京大合格を果たした。経験者が少なく、道が見えづらくなる記録へのチャレンジも、持ち前の思考術でクリアしてくれそうだ。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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