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「平先生の教え」が生きた決勝点 岡山学芸館、初優勝の陰にあった監督の“恩師”就任

第101回全国高校サッカー選手権は9日に国立競技場で決勝戦が行われ、岡山学芸館(岡山)が3-1で東山(京都)を破って初優勝を飾った。岡山学芸館の決勝点は、素早いサイド攻撃が起点。その陰には、今季から就任した平清孝ゼネラルアドバイザー(GA)の助言があった。

岡山学芸館は5回目の高校選手権出場で岡山県勢として初優勝の快挙を達成した【写真:徳原隆元】
岡山学芸館は5回目の高校選手権出場で岡山県勢として初優勝の快挙を達成した【写真:徳原隆元】

岡山学芸館が東山に3-1で勝利、岡山県勢として初の高校選手権制覇

 第101回全国高校サッカー選手権は9日に国立競技場で決勝戦が行われ、岡山学芸館(岡山)が3-1で東山(京都)を破って初優勝を飾った。岡山学芸館の決勝点は、素早いサイド攻撃が起点。その陰には、今季から就任した平清孝ゼネラルアドバイザー(GA)の助言があった。

 岡山県勢として初の選手権制覇を引き寄せたサイドアタックに、ベテラン指導者のスパイスが効いていた。今季就任した平GAは、福岡県の東海大五(現・東海大福岡)を強豪に押し上げて1990年度の第69回大会で3位に導いた名将で、岡山学芸館を率いる高原良明監督の恩師。国立競技場の決勝戦のベンチに、師弟で座った。

 岡山学芸館は前半25分、右サイドからのクロスが相手のオウンゴールを誘って先制に成功したが、その後は相手に押し込まれると、ボールを奪ってもGKやDFからのロングパスをまたすぐに奪われて攻められる嫌な展開となり、前半終了間際に失点してしまう。高原監督は「単調なボールが多かったので、もう少しマイボールにしてからサイドから攻撃を仕掛けていくようにということで(ハーフタイムに指示をして)、オーバーラップから良い形で点が取れたのが本当に良かったかなと思う」と1-1で折り返したハーフタイムでの修正と、決勝点となった2点目につながる流れを振り返った。

 2点目が決まったのは、後半7分。10番を背負うMF山田蒼(3年)が中央で相手のクリアボールを拾うとシンプルに左へパスを出し、トップ下の田口裕真(2年)が少し中央をうかがって相手を引きつけ、背後から追い越した左DF中尾誉(3年)につなぐと、中尾の左足のクロスをMF木村匡吾(3年)が完璧なヘディングシュートでゴールへ叩き込んだ。大会前に高原監督が話していた「スピーディーなポゼッション」を体現。無駄なくシュートへつなぐ、流れるような攻撃だった。

 起点となるパスを出したMF山田は、自身がアタッキングエリアまで出て行って直接得点に関わるプレーがしたかったという。しかし、2点目につながるパスについて聞くと「まずは、シンプルというイメージだったし、それはできた。中盤のエリアはシンプルが一番効くと平先生に教えられたこと。まさしく、その教えが効いた1点だった」と苦笑いを浮かべた。

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