欠場した主将のために… 名伯楽率いる南浦和中学、2度目の全国大会出場に導いた“力”
監督に才能を見出されたエースはチーム力を強調
初出場した3年前の第50回大会は、1回戦で木津川市立木津南中(京都)に0-3で完敗しただけに、神立監督は「初戦に勝ってベスト8進出が目標。実は全国行きが決まる前から、山形で練習試合を組んじゃったんです」と笑った。
監督に誘われて陸上部入部を断念した舩津貴成(3年)は、入学時167センチだった身長が182センチに伸びたばかりか、エースFWにまで成長。「ずば抜けた選手はいませんが、走り負けることも持久戦に負けることもなく、全員で攻めて守るのがうちの強み。全国から集まる強豪を相手に得意のヘディングシュートを決めたい」と抱負を語った。
明確な狙いを持った練習を繰り返し、それによって身につけた強みを試合で余すところなく表現する。神立監督が講じた処方は、チームを強化するお手本のようだ。
(河野 正 / Tadashi Kawano)