「部活」辞めました…高校ラグビーで前例なき挑戦 ゴロー先生が“クラブ化”決断の理由
クラブ化実現を後押しした校長先生の助言
公立高校には、様々な規約や制約があり、ラグビーでも高体連という組織の下に多くのルールがある。実際に、このような部活兼クラブが活動していけるのかは、誰もが思う疑問だろう。そこに一つの道筋を持たせてくれたのが、平塚工科高校の校長からの助言だった。
「校長に、こういうことを考えていますとお伝えした時に、前例がないので想像がつかないという印象があったんですが、こんな提案をされたんです。うちのラグビー部は今のままで、そこに外部から入ってくるクラブメンバーがいる。生徒が学校でやることはあくまでも部活で、他の子が参加することは校外のクラブチームとの合同練習だという扱いで理解すればいいんじゃないの、と言ってくださった。
柔軟な判断にも助けられて実現した部活とクラブの融合。大きなハードルをクリアしたことで、実現へと加速することになった。
(18日掲載の後編へ続く)
(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)