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日大ラグビー部が求める主体性 WHYとHOWを提示する菊谷新HCの「新しい風」に期待

日本大学ラグビー部に今年、新たな風が吹く。3月1日付で着任する新ヘッドコーチ(HC)は日大OBではない。その人物とは、元日本代表主将でブリングアップ・アスレチックソサエティー(BU)代表取締役を務める菊谷崇氏だ。24日に都内で記者会見に臨んだ菊谷新HCは「大学にあまりいい印象はありませんでしたが(笑)、僕が新しい風を入れていけたら」という正直すぎる決意表明で、会見場の空気を和ませた。

左から平山聡司・ラグビー部部長、菊谷崇・ラグビー部新HC、中野克己・ラグビー部監督【写真:編集部】
左から平山聡司・ラグビー部部長、菊谷崇・ラグビー部新HC、中野克己・ラグビー部監督【写真:編集部】

元日本代表主将・菊谷崇氏が3月1日に新HC着任 中野監督「もう一段高いステージへ」

 日本大学ラグビー部に今年、新たな風が吹く。3月1日付で着任する新ヘッドコーチ(HC)は日大OBではない。その人物とは、元日本代表主将でブリングアップ・アスレチックソサエティー(BU)代表取締役を務める菊谷崇氏だ。24日に都内で記者会見に臨んだ菊谷新HCは「大学にあまりいい印象はありませんでしたが(笑)、僕が新しい風を入れていけたら」という正直すぎる決意表明で、会見場の空気を和ませた。

 菊谷新HCは御所工(現・御所実)から大阪体育大へ進み、トヨタ自動車、サラセンズを経て、2014年からキヤノンでプレー。日本代表としては、2005年に7人制でワールドカップに出場したほか、15人制では2005年に初キャップを獲得。2008年より代表主将を務め、2011年ワールドカップでは主将としてチームを率いた。日本代表キャップ数は68というラグビー界の若き“レジェンド”でもある。

 2018年に現役引退。日体大大学院でコーチングを学ぶと、同じく元日本代表主将の箕内拓郎氏、歴代2位となる代表81キャップを誇る小野澤宏時氏とともにBUを設立。ラグビーやアイスホッケーなどのアカデミーを開催しながら小中学生にコミュニケーションの大切さ、主体性に考え動く大切さを教えている。アカデミー生は現在、約200人を数える大所帯となった。

 一方の日大ラグビー部は1928年創部の古豪で、現在は関東大学リーグ1部でトップを争う。ここまで3年連続で大学選手権に出場し、ベスト8入り。チームを率いて7年目を迎える中野克己監督は「もう一段高いステージへ上がりたい。そのために菊谷さんにHCをお願いした」と話す。6年後の2026年には創部100周年の節目が控えており、「そこに向けてトップを取りたい。ここから菊谷HCと流れを加速させるのみ」と力強く語る中野監督だが、チームがもう一段レベルアップするためには「主体性」が必要だと考えたという。

「私が監督になって1stステージが終わったかな、と。ここから壁を乗り越えるのに必要なのは、コーチングスタッフ、学生ともに、どこまで主体性を持ってラグビーに取り組んでいけるか。菊谷さんの現役時代の経験、コーチングスキルで得た力を存分に発揮できるようサポートできれば(優勝に)近づくと思っています」

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