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桐光学園がPK戦をものにした2つの要因 鈴木監督「監督冥利。非常に頼もしかった」

第100回全国高校サッカー選手権は31日、等々力陸上競技場で2回戦が行われ、第1試合では桐光学園(神奈川)が1-1でもつれ込んだPK戦を7-6で制し、帝京大可児(岐阜)に勝利。その裏には3年生GK吉田優翔への監督、チームメイトからの信頼と、選手全員が持つPK戦への絶対的な自信があった。

笑顔を見せながら円になる桐光イレブン【写真:和田秀太郎】
笑顔を見せながら円になる桐光イレブン【写真:和田秀太郎】

PK戦で決着、桐光学園が帝京大可児を破り3回戦に進出

 第100回全国高校サッカー選手権は31日、等々力陸上競技場で2回戦が行われ、第1試合では桐光学園(神奈川)が1-1でもつれ込んだPK戦を7-6で制し、帝京大可児(岐阜)に勝利。その裏には3年生GK吉田優翔への監督、チームメイトからの信頼と、選手全員が持つPK戦への絶対的な自信があった。

 試合は1-1で決着がつかず、PK戦に突入。PK戦も両チームの全員が成功させる展開となりサドンデスに。先攻の帝京大可児が何度ゴールネットを揺らしても、桐光イレブンはプレッシャーをはねのけた。そして6-6で迎えた7人目、帝京大可児DF日置大翔(3年)のシュートをGK吉田が左に飛んでストップ。最後はMF豊田怜央(2年)が決めて、3回戦進出を決めた。主将のMF山市秀翔(3年)は「PKになった時点で負ける気がしなかった」と言い切る。

 その発言の裏にあるのが「自分たちが外しても吉田が止めてくれる」という守護神への信頼感。その言葉を聞いた吉田は「すごく嬉しいです」と素直に答えた。

 そしてもう1つが、「練習をたくさんやってきました」と鈴木勝大監督が語った通り、選手全員がPK戦に絶対的な自信を持っていたこと。「自信を持って蹴っていた姿は監督冥利。非常に頼もしかったです」と指揮官が選手を称えれば、吉田も「たくさんPKの練習をしている。とても自信があった」と重圧がなかったことを明かす。

 桐光学園にとってFW小川航基(現・横浜FC)らを擁した第94回大会の3回戦で、青森山田に敗戦(2-2/PK4-5)した時以来の選手権PK戦。試合後の会見で、雪辱を果たしたという意識はあるかと問われた鈴木監督は「ありません」ときっぱり。「そのプレッシャーを背負わせるわけにはいかない。彼らには彼らなりのPK合戦を。1年間練習させてきた。気持ち良く蹴らせることができたと思う」と語った。

 青空の下でキックオフした一戦は、途中から雪が舞うなかでPK戦にもつれ込む熱戦が繰り広げられた。3回戦は1月2日。2年連続で選手権4強の強豪、帝京長岡(新潟)と激突する。チームメイトを信じる力と、確かな自信を持つまでの練習量で難敵を打ち破る。

(THE ANSWER編集部・和田 秀太郎 / Shutaro Wada)

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