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青森山田、3冠へ後半怒涛の6発 FC東京内定MF松木、前半無得点も「焦りなかった」

第100回全国高校サッカー選手権は31日、駒沢陸上競技場で2回戦が行われ、第1試合では青森山田(青森)が後半に一挙6得点の猛攻で大社(島根)に6-0と大勝。JリーグのFC東京に加入が内定し、飛び級でU-22日本代表にも選出されたMF松木玖生(3年)が1ゴールを決め、初戦突破に貢献した。

3点目を決め、両手で“M”の字を作りカメラにアピールする青森山田のMF松木玖生【写真:中戸川知世】
3点目を決め、両手で“M”の字を作りカメラにアピールする青森山田のMF松木玖生【写真:中戸川知世】

後半のゴールラッシュで大社に6-0圧勝、今大会最注目の松木玖生も攻守に活躍

 第100回全国高校サッカー選手権は31日、駒沢陸上競技場で2回戦が行われ、第1試合では青森山田(青森)が後半に一挙6得点の猛攻で大社(島根)に6-0と大勝。JリーグのFC東京に加入が内定し、飛び級でU-22日本代表にも選出されたMF松木玖生(3年)が1ゴールを決め、初戦突破に貢献した。

 今大会最注目のタレントが実力を遺憾なく見せつけた。2-0で迎えた後半28分、MF小原由敬(3年)のワンタッチパスに反応。右サイドからフリーでペナルティーエリア内に侵入し、相手GKの目の前で巧みに右足で合わせて3点目を奪うと、両手で“M”の字を作るゴールパフォーマンスを見せた。「県大会と同じように由敬が自分を見ていてくれたので、キーパーが前に出てきたところを上手く浮かせることができて良かった」と3大会連続となったゴールを振り返った。

 最終的に6得点を奪った優勝候補筆頭の青森山田だったが、大社の粘り強いディフェンスを前半はなかなか攻略できず。だがエースの松木は「全員の得点を奪う意識が空回りして噛み合わなかった。後半は自分たちらしいサッカーができての6得点だと思う」と、ゴールを奪えない状況にも焦りを見せず、自らのスタイルを貫いたことを勝因に挙げた。

 3冠のかかる今大会に向けて黒田剛監督は、「インターハイとプレミアリーグ、2つのタイトルを獲った中でやってきたコンセプトは間違いないと思う」とその力を選手権で発揮できるよう、再確認して初戦に臨んだという。その中で「キャプテンの松木を中心に凄く冷静にやってくれた」と自発的にチームのバランスを整えた主将のリーダーシップを称賛。松木自身も「(選手権)初出場の選手は緊張すると思います。経験している自分たちがいかに緊張させずに彼らを上手くプレーさせるか。緊張や焦りはなかった」と振り返った。

 1月2日の3回戦では、湘南ベルマーレ内定のエースFW鈴木章斗を擁する阪南大高(大阪)と激突。2試合で11ゴールと攻撃陣が爆発している相手にどんな戦いを見せるのか、注目が集まる。

(THE ANSWER編集部・中戸川 知世 / Chise Nakatogawa)

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