ユースから異例の“移籍” 青森山田エースが“高校サッカーの10か月”で掴んだもの
憧れの高校選手権で頂点を目指した10か月「サッカー人生で一番楽しかった」
高円宮杯プレミアリーグでは順調に得点を重ね、誰もが認める青森山田のエースに定着してみせたが、選手権の大舞台では、チームを助けることが叶わなかった。それでも、中村にとってこの10か月は、何よりも輝かしい特別な時間となった。
「ユースでも、いろんな大きな舞台を経験してきた。けど確かなのは、サッカー人生で、この10か月が一番楽しかったということ。これだけ世間に注目されて、皆に応援されて、モチベーションが高まるような大会は、これまで経験したことがなかった」
連覇を狙える立場にあったはずが、志半ばで3回戦敗退。満足のいく結末は迎えられなかったかもしれない。笑顔になれる思い出にもできなかったかもしれない。しかし、中村にとって、高校サッカー選手権のピッチを踏みしめることができたことは、何にも代えがたい経験となったことに違いない。
(THE ANSWER編集部)