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「少林寺拳法と出会っていなければ…」 元不良・福家健司が高校生に伝えたエール

「少林寺拳法の一番の目標は大会で一等賞を獲ることではない」

――演舞の土台となる、筋力トレーニングと基礎練習を教えてください。

「少林寺拳法には敏捷性、素早さが必要。重りを持つ筋力トレーニングよりも、上半身と下半身をつなぐ体幹、コアのトレーニングが、特有のスピード感のある動き、冴え、止めの動きの役に立つ。ただし、今日やって明日、結果が出るものではない。目的意識を持って、少なくとも3か月間は向上心を持って続けてほしい」

――大会の成績がすべてではないが、一方で、「成績を残したい」という拳士もたくさんいます。どういう気持ちで取り組んでいけばいいですか?

「少林寺拳法の一番の目標は大会で一等賞を獲ることではなく、修行を通してどういう人間になるかです。ただし、少林寺拳法に限らず、目標に向かい、自分が限界と思うところ、あるいは限界以上に進んだことは、その後の人生で必ず役に立つ。結果(を出すこと)が目標・目的ではないが、本選に出場しよう、入賞しよう、メダルを取ろうという気持ちも大切。やるからには、てっぺんを目指してほしい」

――どんどん上達する後輩をみていると、抜かされそうで焦ります……。

「上達が早い人とゆっくりの人はいるので、短いスパンで考えると、後輩に抜かされることもある。ただし、修行という長いスパンで考えると、出だしでの上達のスピードはあまり関係がありません。

 高いところに上れるかどうかは、どこまで諦めずに続けたか、にあります。高校年代は、他人の評価が気になるのは当然だし、負けたくないという気持ちを持つことも大切です。でも、行き詰ったとき力になるのは、1ミリでも1歩でも前に進めているかどうかの自分の中での評価です。

 私よりもセンスがある人はたくさんいましたが、私は諦めずに続けたから一番高いところにたどり着けた。人生は長いし、少林寺拳法はなくならない。昨日より今日、今日よりも明日、自分は頑張れたか、うまくなったか。もっというと、前さえ向いていれば、立ち止まってもいい。そうやって諦めずに続けていけば、絶対にうまくなるし、強くなります」

――少林寺拳法のことをあまり知らずに部活に入りまだ1年ちょっとです。少林寺拳法と出会ってよかったと思うことは何ですか?

「少林寺拳法の技術はものすごく実践的で合理的で理路整然としている。三鼎三法二十五系、六百数十種もあり、一生涯追求できる武道です。

 皆さんも副読本で教えを勉強していると思うが、技術を通して『人としてどう生きていけばいいか?』を明確に教えてくれるのが少林寺拳法。それを要約した言葉が『自己確立』『自他共楽』の教えです。

 中学・高校と自分のことしか考えられない悪たれだった私が、先生と呼ばれたり、様々な賞を頂けるようになったりするなど、少林寺拳法に出会ってなければあり得ません。本当に出会ってよかったと思いますし、(皆さんにも)絶対に長く続けてほしいと心の底から思っています」

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長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)、『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』(岡田隆著、以上サンマーク出版)、『走りがグンと軽くなる 金哲彦のランニング・メソッド完全版』(金哲彦著、高橋書店)など。

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