ワリエワ出場裁定を非難した米国からも同情論「正義は勝ったと言う前に…彼女は15歳だ」
北京五輪は17日、フィギュアスケート女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位だった15歳カミラ・ワリエワ(ROC)は141.93点、合計224.09点で4位(順位は暫定扱い)。金メダル大本命と見られていたが、メダルすら逃した。ジャンプで転倒やバランスを崩す場面が続出。本来の姿とは程遠い演技に、ドーピング騒動を非難していた米国からも同情の声が上がっている。
ウィアー氏「私の人生で最も心が痛んだ」
北京五輪は17日、フィギュアスケート女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位だった15歳カミラ・ワリエワ(ROC)は141.93点、合計224.09点で4位(順位は暫定扱い)。金メダル大本命と見られていたが、メダルすら逃した。ジャンプで転倒やバランスを崩す場面が続出。本来の姿とは程遠い演技に、ドーピング騒動を非難していた米国からも同情の声が上がっている。
【注目】本気で野球に挑戦する親子必見! 各分野のプロが動画解説、日本最大級野球スキル動画配信サービス「TURNING POINT」の公式LINEはこちら
女子フィギュアはまさかの形で幕を閉じた。最終滑走者だったワリエワ。ジャンプでミスが続き、精彩を欠いた演技後は両手で顔を覆い、悔しそうな表情を浮かべた。キス・アンド・クライでメダルを逃したことが分かると、人目をはばからず涙した。
昨年12月のドーピング検査で陽性反応を示していたが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が今大会の出場継続を認めたため出場したワリエワ。裁定を巡っては米国の五輪委員会は失望と批難の声明を発表。「NBCスポーツ」で解説を務める08年世界選手権男子銅メダリストのジョニー・ウィアー氏もツイッターで異議を唱えていたが、フリーの演技後は同情しているようだ。
ABC系列の米放送局「KXTV」は、「ジョニー・ウィアーがワリエワのフリーの演技を見て反応」との見出しで記事を掲載。ウィアー氏がツイッターに投稿した動画で「私の人生の中で最も心が痛み、そして最も異様な光景でした。決して繰り返されないことを望みます」「でも、スケーターたちを応援してくれてありがとう」と語ったことを伝えた。