各校ランナーの疲れは「頭の位置」で分かる? 箱根駅伝「フィジカル的TV観戦ガイド」
第95回を迎える、東京箱根間往復大学駅伝競走が2、3日に開催される。今年は総合優勝5連覇がかかる青学大と、その猛進をどの大学が阻止するのかに最大の注目が集まっている。もちろん、箱根駅伝を観る楽しみは勝敗や順位の行方だけではない。「THE ANSWER」では、青学大駅伝チームのトレーニングを担当する中野ジェームズ修一氏に聞いた、箱根駅伝で勝ち続ける難しさとテレビ観戦時の楽しみ方を前後編でお届けする。
青学大トレーナー中野ジェームズ修一氏に聞く「箱根駅伝の楽しみ方」後編
第95回を迎える、東京箱根間往復大学駅伝競走が2、3日に開催される。今年は総合優勝5連覇がかかる青学大と、その猛進をどの大学が阻止するのかに最大の注目が集まっている。もちろん、箱根駅伝を観る楽しみは勝敗や順位の行方だけではない。「THE ANSWER」では、青学大駅伝チームのトレーニングを担当する中野ジェームズ修一氏に聞いた、箱根駅伝で勝ち続ける難しさとテレビ観戦時の楽しみ方を前後編でお届けする。
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箱根駅伝には毎年、たくさんの方が沿道に駆け付け、声援を送られています。初めて生で駅伝を観る方は、まず、あっという間に目の前を走り去るスピード感に圧倒されるのではないでしょうか?
一方、テレビ観戦では生で見るスピード感は欠けますが、選手個々の表情やフォームの変化など、フィジカルの点から、レース展開の予想を楽しめます。
見るポイントの一つは体型です。毎年、テレビ観戦をしている方であれば、昨年との違いに着目するのも面白いでしょう。
長距離選手は基本的に、体重が軽い方が有利といわれます。イメージでいうと、軽自動車にポルシェのエンジンを載せている感じです。しかも、スピードが出ても構造(フォーム)は壊れない、というのがベスト。
車のエンジンにあたるのは、心肺機能です。軽自動車よりも大型トラックの方がエンジンのパワーが必要とされるのと同様、体の大きい選手がスピードを上げるには、体重の軽い選手よりも高い心肺機能が必要です。とはいえエンジンの大きさは簡単には変えられないので、以前よりも上半身が大きくなったり、脚が太くなったりしている選手は、体力が落ちやすくなっている可能性があります。