[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

「板倉、最初からおかしかったよ。脚のもつれ方が」 久保竜彦が察知していた異変とそれ以上の日本の問題

久保が差を感じたこと【写真:荒川祐史】
久保が差を感じたこと【写真:荒川祐史】

「差を感じたんは、本当にパワー持ってるやつが前におらんっていうこと」

 でも、(本来の実力で)力の差がこんだけあるとは思わんけど、差はあったと思う。

【注目】育成、その先へ 少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信する野球育成解決サイト『First-Pitch』はこちらから

 この試合だけを見れば、だいぶ差があったよ。イラクに負けた時以上に差があった。完敗やね。板倉の調子が悪いどうこうじゃなく、そっちの方が問題じゃないの。トーナメントに出たところでどう戦うか。W杯で(世界のトップクラスと)戦うことを目指そうとしてるわけやから。

 差を感じたんは、本当にパワー持ってるやつが前におらんっていうことやね。核になるやつがおらんなっていう。

 中盤にはおるんよ。守田、遠藤と。守田みたいに推進力があって、体を張れるやつを使うのは良かったと思うけど。一番前(FW)におらんけえ。後ろには冨安がおるけど。あとはGKやな。鈴木はもっと良くなるっていうな感じはあったけど。前(FW)とGKのところが課題なんやろな。

 2列目も選手はたくさん使ったけど(こいつだというのは)おらんね。三笘も良かったのは(バーレーン戦で)相手が1個下のレベルだったし。真ん中(センターFW)におらんのが、あれ(課題)やな。岡崎とか大迫とか。ああいうやつ。それも超えるやつが出そうで、出んのよな。

 ただ、FWでそうなりそうな気配がある選手は一人おるんよ。

(第2回へ続く)

■久保 竜彦 / Tatsuhiko Kubo

 1976年6月18日生まれ。福岡・筑前町。筑陽学園高を経て、1995年に広島加入。森保監督(当時選手)とは7シーズンプレーした。2003年に横浜F・マリノスに移籍し、リーグ連覇に貢献。1998年に日本代表デビュー。ジーコジャパンとなった2003年以降は日本人離れした身体能力と強烈な左足でエースとして活躍したが、腰や膝など度重なる怪我により、2006年のW杯ドイツ大会は落選。以降、横浜FC、広島などを渡り歩き、2014年に引退。J1はリーグ戦通算276試合94得点。日本代表は国際Aマッチ通算32試合11得点。引退後は山口・光市に移り住み、コーヒー焙煎や塩作りなど、異色のセカンドキャリアを歩む。今月、初孫が誕生予定。

(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集