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佐々木朗希に「焦りは禁物」 左わき腹の肉離れで離脱、気になる復帰プロセスを専門家が解説

プロ野球・ロッテは25日、佐々木朗希投手が千葉県内の病院で左内腹斜筋損傷と診断されたと発表した。6回4安打1失点と好投した24日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)に登板後、左わき腹に違和感を感じたという。予想される復帰へのプロセスを、トップアスリートの専属トレーナーを務める芝浦田町スポーツ整骨院・はり治療院の新盛淳司院長が解説してくれた。

佐々木朗希【写真:Getty Images】
佐々木朗希【写真:Getty Images】

損傷した腹斜筋とは…初回の完治が重要に

 プロ野球・ロッテは25日、佐々木朗希投手が千葉県内の病院で左内腹斜筋損傷と診断されたと発表した。6回4安打1失点と好投した24日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)に登板後、左わき腹に違和感を感じたという。予想される復帰へのプロセスを、トップアスリートの専属トレーナーを務める芝浦田町スポーツ整骨院・はり治療院の新盛淳司院長が解説してくれた。

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 佐々木投手が痛めたと発表された内腹斜筋とは、脇腹の肉離れと聞くと第一に想像される部位です。腹斜筋とは、体を捻ったり、背骨を安定させたり、呼吸をする際に使われる筋肉です。

 サッカーやテニスなど、体を捻る動作が多いスポーツで負傷するケースが多いことが特徴で、野球では投手、打者ともによく見られます。

 一般的に、佐々木投手のような右投手の場合、投球の際には体を左に捻りながら、右方向に傾いていきます。その際に左の脇腹が伸ばされ、脇腹にある内腹斜筋は体が捻れ過ぎないようにブレーキの役割をします。

 その際に内腹斜筋に大きな負荷がかかり、負傷が多くなると考えられています。佐々木投手と言えば、時速160キロ超えの豪速球投手として有名です。それだけのスピードボールを投げることができる投手はバネも強く、その分ブレーキ役の筋肉にも相当なプレッシャーがかかっていたと分析します。

 腹斜筋は体を安定させたり、呼吸の補助をしている筋肉なので、日常生活の動作でも使われる筋肉です。安静とすることが難しい筋肉でもあり、肉離れの完治までには時間がかかる印象があります。

 一般的には、まずはしっかり安静にし、段階的に筋トレなどを行っていきます。肩甲骨や股関節の固さなども怪我の発症に関与してきますので、並行してリハビリを行うケースもあります。

 肉離れは、初回にしっかり完治させることが重要となり、焦りは禁物です。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも世界に衝撃を与えた佐々木投手ですが、まだ21歳。長く素晴らしいキャリアを歩むためにも、不安のない状態で再びマウンドに戻ってきてくれることを祈っています。

(THE ANSWER編集部)

新盛 淳司

芝浦田町スポーツ整骨院・はり治療院院長

柔道整復師、鍼灸師

新浦安しんもり整骨院入船院、新浦安しんもり整骨院今川院代表も務める。関節ニュートラル整体普及協会会員。サッカー元日本代表MF中村俊輔さんをセルティック時代から専属トレーナーとして支えるなど、トップアスリートのケアにも従事。

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