川口能活の目 難しかった3枚目の交代カード、垣間見た西野監督の勝負強さ
サッカー日本代表は28日(日本時間29日)、ワールドカップ(W杯)ロシア大会1次リーグH組の最終戦でポーランドに0-1で敗れたが、勝ち点、得失点差、総得点、直接対決の結果で並んだセネガルをフェアプレーポイントの差で上回り、2位で決勝トーナメントに進出した。
僅差で1次リーグ突破を決めた日本
サッカー日本代表は28日(日本時間29日)、ワールドカップ(W杯)ロシア大会1次リーグH組の最終戦でポーランドに0-1で敗れたが、勝ち点、得失点差、総得点、直接対決の結果で並んだセネガルをフェアプレーポイントの差で上回り、2位で決勝トーナメントに進出した。
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この日、西野朗監督は第2戦から先発を6選手入れ替えて臨んだが、後半14分にセットプレーから先制点を許すと、決勝トーナメント進出の可能性が出てきた終盤はボールキープを選択して勝ちにいかなかった。同組のもう1試合でコロンビアがセネガルに1-0で勝ち切ったため、何とか1次リーグ突破が決定。決勝トーナメント1回戦はG組を3連勝で1位突破したベルギーとなった。ポーランド戦で見せた戦術を専門家はどう見たのか。また、日本の収穫と課題は――。「THE ANSWER」では、W杯4大会出場の経験を持つ元日本代表GK川口能活(SC相模原)に話を聞いた。
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先発メンバーを聞いて驚きました。引き分け以上で決勝トーナメントに進める有利な状況とはいえ、何かが決まっていたわけではありません。でも西野朗監督に何か狙いがあったのは間違いないですし、それを想像しながら試合を見ていました。
内容としては、この試合では過去2試合と違って、後方からのロングボールを効果的に使っていた印象があります。特に吉田麻也選手や長友佑都選手ら最終ラインの選手からのロングボールに、前線のスピードある選手が反応する形でチャンスを作っていました。かなり暑い環境での試合だったこと、第2戦から中3日の連戦だったことなど、いくつかの条件が重なり日本はオフェンスパターンを変えたのだと思います。
得点こそ奪えませんでしたが、パスをつないで攻めるポゼッションサッカーだけでなく、縦に速い攻撃にも可能性を感じさせました。これは日本の選手たちのコンディションが良いからこその戦略で、ある程度は自分たちの狙いとする展開に持ち込めたのではないでしょうか。