日本が屈指のスクラム強国を完封できた3つの理由 W杯2大会主将のレジェンド解説
相手の土俵には乗らず「ジョージアには攻め手がなかった」
勝因の2つ目はキックで試合を展開し、相手の出鼻をくじき、心理戦で優位に立てたことも大きかったという。
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「日本にもミスはありました。ただそれ以上に相手にプレッシャーをかけられたのは大きかった。がっぷり四つに組んでの心理戦でしたが、その中でしっかりと取り切れた。前半のペナルティゴール(PG)3つにしてもそう。全体的にプレッシャーをかけられていたし、ああいう形(9-0)で折り返せたのは大きかったですね。逆にジョージアは攻め手がなかった。安心して見ていられました」
「強い相手にしっかりとスクラムが組めた。今は本当にいい状態にあります。(スクラムの成長は)コーチングプラス、サンウルブズの経験も大きい。その経験がいい形で出ています。4年前も十分にFWは強かったのですが、確実にジャパンの懐は深くなった。土俵を変えても勝ちきれるのが大きいです」
日本は相手のストロングポイントに応じて戦い方を変えても、しっかり結果を出せる引き出しの多さを身に着けているという。またジョージア戦に関しては目立った選手がいなかったことも逆に印象的だったと説明する。3つ目は全員のハードワークだ。
「15人がしっかりディフェンスして、全員がハードワークできていた。インパクトで入った選手が躍動できたのも、前半から頑張っていた選手がいたからこそ。全員でしっかりと戦えたというところは大きいです」