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日本が屈指のスクラム強国を完封できた3つの理由 W杯2大会主将のレジェンド解説

「安心して見ていられました」と語る箕内拓郎さん【写真:編集部】
「安心して見ていられました」と語る箕内拓郎さん【写真:編集部】

相手の土俵には乗らず「ジョージアには攻め手がなかった」

 勝因の2つ目はキックで試合を展開し、相手の出鼻をくじき、心理戦で優位に立てたことも大きかったという。

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「日本にもミスはありました。ただそれ以上に相手にプレッシャーをかけられたのは大きかった。がっぷり四つに組んでの心理戦でしたが、その中でしっかりと取り切れた。前半のペナルティゴール(PG)3つにしてもそう。全体的にプレッシャーをかけられていたし、ああいう形(9-0)で折り返せたのは大きかったですね。逆にジョージアは攻め手がなかった。安心して見ていられました」

「強い相手にしっかりとスクラムが組めた。今は本当にいい状態にあります。(スクラムの成長は)コーチングプラス、サンウルブズの経験も大きい。その経験がいい形で出ています。4年前も十分にFWは強かったのですが、確実にジャパンの懐は深くなった。土俵を変えても勝ちきれるのが大きいです」

 日本は相手のストロングポイントに応じて戦い方を変えても、しっかり結果を出せる引き出しの多さを身に着けているという。またジョージア戦に関しては目立った選手がいなかったことも逆に印象的だったと説明する。3つ目は全員のハードワークだ。

「15人がしっかりディフェンスして、全員がハードワークできていた。インパクトで入った選手が躍動できたのも、前半から頑張っていた選手がいたからこそ。全員でしっかりと戦えたというところは大きいです」

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箕内 拓郎

 1975年12月11日、福岡県生まれ。八幡高から関東学院大を卒業後、オックスフォード大に留学。1999年にNEC入社。2002年に日本代表初キャップ獲得と同時に主将に就任。03年、07年W杯の主将を務める。10年にはトップリーグ下部のNTTドコモに移籍し、入れ替え戦で勝利しチームのトップリーグ昇格に貢献。14年に現役引退。17年から日野自動車レッドドルフィンズのFWコーチを務めながら、東京・調布市で元日本代表主将・菊谷崇氏、元日本代表・小野澤宏時氏とともに「ブリングアップラグビーアカデミー」を主催。

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