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日本が屈指のスクラム強国を完封できた3つの理由 W杯2大会主将のレジェンド解説

ラグビー日本代表のテストマッチが23日、豊田スタジアムで行われ、ジョージア代表に28-0で勝利。6月のテストマッチ3連戦を2勝1敗で勝ち越し、来年行われる日本開催のW杯へ向けて上々の成果を残した。2003年、07年ワールドカップ(W杯)で主将を務め、代表キャップ48を誇る箕内拓郎さんはどう見たのか。

ジョージア代表に28-0で勝利したラグビー日本代表【写真:Getty Images】
ジョージア代表に28-0で勝利したラグビー日本代表【写真:Getty Images】

W杯2大会で主将を務めた箕内さんがジョージア戦を徹底解説

 ラグビー日本代表のテストマッチが23日、豊田スタジアムで行われ、ジョージア代表に28-0で勝利。6月のテストマッチ3連戦を2勝1敗で勝ち越し、来年行われる日本開催のW杯へ向けて上々の成果を残した。2003年、07年ワールドカップ(W杯)で主将を務め、代表キャップ48を誇る箕内拓郎さんはどう見たのか。

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 世界有数のFW力を誇るジョージアを文字通り圧倒した日本代表。世界ランクでは日本の11位に対してジョージアは12位とさほど変わらず、過去の対戦成績は4勝1敗だが、ほとんどの試合が接戦。完封勝ちは史上初で、28点差も過去最大の点差だった。

 箕内さんがまず注目したのはセットプレーだ。相手の最大の長所だが、相手が得意とする土俵には乗らずに、ジョージアも持ち味を封じ込めたのだ。

「スクラムが試合を決めた要因にはなりませんでした。それほどジャパンのスクラムが健闘して相手のペースに持ち込ませなかったのが大きな要因となりました。セットプレーで日本が崩れなかった。そこからのエリアの取り方です。キックの使い方がうまくいきました。ジョージアは攻撃の起点がカウンターアタックばかりになっていました。キックカウンターに対しても、プレッシャーを与えて展開させなかった。試合運びからして日本が優位に立てていましたね」

「ゴール前のラインアウトでもジョージアはミスがあり、リズムに乗れなかった印象です。それもうまくプレッシャーをかけられていたから。雨もあったので、キックを多く使う展開になりましたが、それもジャパンのほうがうまく使えていました」

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箕内 拓郎

 1975年12月11日、福岡県生まれ。八幡高から関東学院大を卒業後、オックスフォード大に留学。1999年にNEC入社。2002年に日本代表初キャップ獲得と同時に主将に就任。03年、07年W杯の主将を務める。10年にはトップリーグ下部のNTTドコモに移籍し、入れ替え戦で勝利しチームのトップリーグ昇格に貢献。14年に現役引退。17年から日野自動車レッドドルフィンズのFWコーチを務めながら、東京・調布市で元日本代表主将・菊谷崇氏、元日本代表・小野澤宏時氏とともに「ブリングアップラグビーアカデミー」を主催。

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