フィギュアの衣装はどう作られる? 制作費50万円超が存在、“汗染み”の悩みも…
管理も大変な衣装「汗染みで色が変わる、洗濯はすべて手洗い」
ようやく完成した衣装も管理が大変という。
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「よく起こるのが、汗で色が変わってしまうこと。大会では、すごく汗をかくんです。9月のシーズンインから翌年3月まで、多い人は10大会近く出場し、シーズンの始まりと終わりで衣装の色が変わるほど。軽量化を求めすぎた結果、ジャンプで転んでしまい、生地の一部が割けたこともあります。洗濯はすべて水洗い。洗濯機は装飾などが取れてしまうことがあり、使うことができません。
自分でやるとすぐにシワになってしまい、脱水も大変。現役時代は母が上手に乾燥させるためにスチームをしながらアイロンをかけていました。私は絹にこだわりがありましたが、シワになりやすい素材。遠征の際はハンガーに吊るした状態で持って行けず、綺麗に畳んでケースに入れたはずが、くしゃくしゃになったことがあり、そのまま大会に出たら母に注意されました(笑)」
デザイン・製作から保管・管理まで苦労が多い衣装。北京五輪で戦う選手も4年に一度の大会にさまざまな装いで銀盤に立っている。中野さんはファンが見るポイントについて「一番はデザイン」と言う。
「衣装について、本人がどういう思いでこだわり、作っているかが分かれば、より一層楽しめると思います。選手が作り上げた作品のコンセプト、どういう役柄を演じているかストーリー性の理解を深めると、プログラムにより共感しやすくなるのではないでしょうか」
(THE ANSWER編集部)