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意外と知らないフィギュア観戦ルール 選手たちが驚くのは「日本人のマナーの良さ」

「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や恩師の知られざるストーリーや意外と知らない競技の知識など、五輪に新たな“見方”を届ける特集「オリンピックのミカタ」を展開。注目競技の一つ、フィギュアスケートは「フィギュアスケートを好きな人はもっと好きに、知らない人は初めて好きになる17日間」をテーマに連日記事を配信し、競技の“今”を伝え、“これから”を考える。

元フィギュアスケート日本代表の中野友加里さんが観戦マナーについて解説【写真:AP】
元フィギュアスケート日本代表の中野友加里さんが観戦マナーについて解説【写真:AP】

「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#46 中野友加里が答える「17のギモン」7問目

「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や恩師の知られざるストーリーや意外と知らない競技の知識など、五輪に新たな“見方”を届ける特集「オリンピックのミカタ」を展開。注目競技の一つ、フィギュアスケートは「フィギュアスケートを好きな人はもっと好きに、知らない人は初めて好きになる17日間」をテーマに連日記事を配信し、競技の“今”を伝え、“これから”を考える。

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 元フィギュアスケート日本代表で「THE ANSWERスペシャリスト」を務める中野友加里さんは、ビギナーファン向けに競技にまつわる素朴な「17のギモン」に答えるミニコラムを大会期間中、毎日掲載。7問目は「意外と知らない観戦マナー」。

 ◇ ◇ ◇

 連日の熱戦で盛り上がるフィギュアスケート。五輪を機に、日本で行われる大会を観に行ってみたいと思う人もいるかもしれない。

 フィギュアスケートには、多くの競技と同様に観戦マナーがある。選手の演技中の私語や飲食、撮影もNG。プログラムの音楽と報道カメラマンのシャッター音だけが響く。応援の国旗やバナーはほかの観客の妨げにならないよう、手持ちサイズで肩から下で掲げることが推奨されている。

 そうしたマナーの下、熱心に応援してくれるファンの存在は選手の力になる。

「今は声を上げての応援はできませんが、コロナ以前は素晴らしい応援が選手を後押ししてくれました。私が小さい頃はマイナー競技だったので、観客席はガラガラ。選手の両親や祖父母、所属するクラブの保護者くらいで、演技前に『友加里ちゃん頑張って!』という声が響く。でも、メジャースポーツに駆け上がるにつれ、その声が消えるくらいのファンの方の熱量で、声援が大きければ大きいほど嬉しくて力になりました」

 選手としてフィギュアスケートを経験し、引退後はフジテレビ記者として他競技を含め取材した中野さんは「フィギュアスケートは凄くマナーが整った観客の方が多い」と日本人ファンの姿勢に驚く。

「競技によっては飛んでしまう野次も全くなく、純粋に選手を応援する空気。演技前に選手の名前がコールされた途端、わーっと声援が上がり、スタート位置につく時には誰一人喋らない。あれは日本ならでは。海外では喋ったり、飲食もしたり、ざわざわしながらスタートすることがあります。選手も音楽を聞き洩らさないようするので、小さな音も聞こえます。日本では咳をしたら響くほどの静けさ。あのマナーは素晴らしいです」

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中野 友加里

THE ANSWERスペシャリスト フィギュアスケート解説者

1985年8月25日生まれ。愛知県出身。3歳からスケートを始める。現役時代は女子史上3人目の3回転アクセル成功。スピンを得意として国際的に高い評価を受け、「世界一のドーナツスピン」とも言われた。05年NHK杯優勝、GPファイナル3位、08年世界選手権4位など国際舞台でも活躍。全日本選手権は表彰台を3度経験。10年に現役引退後、フジテレビに入社。スポーツ番組のディレクターとして数々の競技を取材し、19年3月に退社。現在は講演活動を行うほか、審判員としても活動。15年に一般男性と結婚し、2児の母。YouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」も人気を集めている。

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