[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

錦織、復活への道着々 ポイントは「サーブのモデルチェンジ」 専門家が分析

これまで課題だったサービスに変化が 「モーションを変えたことでいい影響」

「錦織選手は昨年と比べてサーブのモーションを変えた印象を持ちました。サーブに入る際の最初の初動、バックスイングの動作がコンパクトになりました。サービスの強化の一環だと思いますが、ダラスの決勝戦で追い込まれた場面でもサービスエースが決まっていました。モーションを変えたことで、いい影響が出たと言えるでしょう。痛めた手首との兼ね合いもあるかもしれませんが、いいサービスを打っていたと思います。ダラスではサービスの強化という効果も見えました。錦織選手にとってはもう一つの収穫でしょう」

【注目】育成、その先へ 少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信する野球育成解決サイト『First-Pitch』はこちらから

 身長178センチ。他のトッププレイヤーと比較した場合、体格面で劣る錦織のサービスはこれまで課題とされてきた。だが、ベルギーやマイアミでリハビリに励む中でサービスにも修正を加えていた様子だ。ダラスの決勝戦、世界ランク145位のマッケンジー・マクドナルド戦(アメリカ)では要所で、サービスエースを3本記録している。

 ただ、サーブのモーション変更が、必ずしもすぐに成果をもたらすわけではないという。

「実はジョコビッチ選手も全豪の時にサービスのモーションをモデルチェンジしていました。でも、チョン・ヒョン選手との試合ではダブルフォルトを9本も出してしまった。ジョコビッチにとっては、痛めていた肘のケアという狙いもあったフォームの変更かもしれませんが、うまくいかない場合もあります」

 全豪オープン4回戦で元世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は当時世界ランク58位だったチョン・ヒョン(韓国)によもやのストレート負けを喫した。肘の故障で昨季の後半戦を離脱していたジョコビッチは、患部への負担を考慮して、錦織同様サービスのモーションを変えていたという。

1 2 3

綿貫 敬介

 明治安田生命所属 世界ATPランキング1525位(2017年9月時点)。

 埼玉県春日部市のグローバル・プロ・テニス・アカデミーの常任コーチを務めながら、世界ジュニアランキング2位の弟・陽介のツアーコーチも兼務。ジュニア時代には世界ランク5位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)ら実力者と対戦した経歴を持つ。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集