日本痛恨のPK献上前、見逃された相手の“反則” 中国主審のカード乱発も…議論生んだ判定の数々【アジア杯】
現地10日までカタールで行われたサッカーのアジアカップ(杯)はホスト国カタールの連覇で幕を閉じた。5度目の優勝を狙った日本代表は準々決勝で敗退。勢力図の変化も感じさせた大会では、不可解判定も少なくなかった。日本の敗退が決まった試合で相手が決勝点直前に見せた“ファウルスロー疑惑”は大きな話題に。大会序盤にイエローカードを連発した中国人主審も注目を集めた。
アジアカップで話題となった判定を回顧
現地10日までカタールで行われたサッカーのアジアカップ(杯)はホスト国カタールの連覇で幕を閉じた。5度目の優勝を狙った日本代表は準々決勝で敗退。勢力図の変化も感じさせた大会では、不可解判定も少なくなかった。日本の敗退が決まった試合で相手が決勝点直前に見せた“ファウルスロー疑惑”は大きな話題に。大会序盤にイエローカードを連発した中国人主審も注目を集めた。
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○2月4日準々決勝日本―イラン
グループリーグ(GL)で苦戦が続きながらも16強入りし、決勝トーナメント(T)1回戦でバーレーンを破った日本は準々決勝でイランと対戦。後半、イランのロングボール攻めに苦しみ、アディショナルタイムにPKを献上して力尽きた。
しかしこの直前、イランがスローインの際に反則をしているのではないかと指摘されていた。ボールを持ったジャハンバフシュは、勢いをつけて敵陣ペナルティエリア内にロングスロー。リリース時に右足が上がり、両足が地面に接地していないように見えた。
中継していたDAZNの放送席では、元日本代表の小野伸二氏、水沼貴史氏の解説の中で「ファウルスローですけどね」「足上がってる感じしますね」と指摘されていたプレー。X上の日本ファンからは完敗自体は認める声もありながら「完璧足離れてるやん」「この見落としってダメなやつじゃない!?」などと不満の声が上がった。韓国メディア「デイリアン」も「規定上これは反則」と指摘していた。
○1月15日GL韓国―バーレーン
64年ぶりのアジア制覇を目指して臨んだ韓国の初戦は大荒れだった。90分で韓国5枚(ファウル数17回)、バーレーン2枚(ファウル数8回)のイエローが飛び交う展開。韓国はパク・ヨンウの膝が相手の顔付近に入ったほか、キム・ミンジェの後ろからのタックルもあったが、バーレーン選手が前半45分にピッチ中央で地面に這いつくばりながらハンドする場面も。試合後、韓国のクリンスマン監督はジャッジに苦言を呈し、韓国メディアも「バーレーンより怖かった曖昧判定」などと報じた。
この試合の主審を務めたのは中国人審判員の馬寧氏。今大会では日本がイランに敗れた準々決勝だけでなく、決勝のカタール―ヨルダン戦でも笛を吹いた。中国人審判として初の“ファイナリスト”となったことで母国メディアは「誇りだ」と称賛。テクノロジーの進化を感じさせた大会で、良くも悪くも注目を集めた存在だった。
○1月16日GLサウジアラビア―オマーン
今やサッカー界で当たり前となったビデオアシスタントレフェリー(VAR)。アジアカップでも重要シーンで“発動”し、試合の運命を分けたシーンも少なくなかった。とはいえ、VARはあくまで「介入」の域を脱することはなく、最後に判断するのは人間(主審)の目。その動きで混乱も生まれてしまった。
サウジアラビアとオマーンの試合は1-1の同点のまま後半アディショナルタイムに突入し、サウジアラビアのアルブライヒが勝ち越しゴールを決めたかに思われたが、オフサイドの判定。その後にVARが介入した。結果、ゴールが認められたが、主審のジェスチャーの後になぜか失点したオマーンの選手が歓喜。一方サウジアラビアの選手は喜ばず、守備に戻っていた。
主審のジェスチャーが分かりづらかったのか、両軍が勘違いした模様で、一度はオフサイドの位置からボールが蹴り出されたが、慌てた主審が再度ゴールを宣言。一転してサウジアラビアの選手は歓喜し、オマーンの選手は困惑の表情を浮かべた。
(THE ANSWER編集部)