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塩浦慎理、日本人18年ぶり決勝21秒81で8位 2度入院の病を乗り越え50m爆泳

五輪を超える規模で2年に1度行われる水泳の“世界一決定戦”、世界水泳(韓国・光州、テレビ朝日系で独占中継)の競泳が21日から熱戦が続いている。日本勢の個人種目で金メダルを獲得すれば、1年後の東京五輪出場が内定する今大会。第7日(27日)の男子50メートル自由形決勝では、日本人18年ぶりの決勝進出となった塩浦慎理(イトマン東進)が21秒81で8位となった。ケイレブ・ドレセル(米国)が21秒04で優勝。

塩浦慎理【写真:Getty Images】
塩浦慎理【写真:Getty Images】

昨年9月に扁桃周囲膿瘍で入院、咽頭浮腫を併発も「ただでは起き上がらない」

 五輪を超える規模で2年に1度行われる水泳の“世界一決定戦”、世界水泳(韓国・光州、テレビ朝日系で独占中継)の競泳が21日から熱戦が続いている。日本勢の個人種目で金メダルを獲得すれば、1年後の東京五輪出場が内定する今大会。第7日(27日)の男子50メートル自由形決勝では、日本人18年ぶりの決勝進出となった塩浦慎理(イトマン東進)が21秒81で8位となった。ケイレブ・ドレセル(米国)が21秒04で優勝。



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 予選は21秒78の全体5位、準決勝は21秒74の同7位で通過。日本人では、2001年大会銅メダルの山野井智広以来18年ぶりの決勝レースだった。

 昨年8月のアジア大会100メートル自由形で金メダルを獲得したが、9月初旬に扁桃周囲膿瘍で入院。一度は退院したものの、再発した。さらに咽頭浮腫も併発し、喉の手術を受けた。喉の手術だっただけに入院中はお粥しか食べられず、92キロあった体重は86キロまで落ちた。再びプールに戻ったのは、アジア競技大会から2か月以上も経った11月だった。

 練習再開の許可が下りると「とにかく泳ぎたかった」と心の声に素直に従った。退院後は、減った体重を微増の89キロでキープ。筋量が減ったかと思いきや、今年の日本選手権後は昨年の同時期と比べ、「200グラムくらいしかズレがなかった」。有酸素運動や水中トレーニングで無駄な脂肪を削ぎ落とし、理想的なコンパクトボディを作り上げた。

 以前は筋トレ好きだったが、水中で泳ぐ量を増やした。「身体の疲労の抜け方がよくなった。水の中で身体を動かすのが少し上手くなった感じがします」。コンパクトになった身体を水中で効率良く動かす術を身につけた。

 今年4月の日本選手権50メートル自由形準決勝では、従来の記録を0秒20も更新する21秒67の日本新記録を樹立。「ただでは起き上がらない」という“塩浦流”で復活し、大舞台の50メートルを思う存分泳ぎ切った。

(THE ANSWER編集部)

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