男子400m自由形4連覇、会場に「ソンヨウ」コール「ハンサムで歌も上手いの」

　世界水泳（韓国・光州、テレビ朝日系で独占中継）の競泳が21日に開幕した。初日の男子400メートル自由形に登場した中国14億人の英雄・孫楊は、3分42秒44で同種目4連覇を達成した。プール外での度重なる問題で注目を集める27歳だが、強さとルックスを兼ね備えたスターにスタンドの中国人応援団から熱狂的な声援を集めた。

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　会場には約500人の中国応援団が集結し、スタンド前方は国旗と同じ赤色に染まった。開門前から入り口に長蛇の列を作り、客席の最前列を占拠。ファンクラブ会員は、英語の「SUN（太陽）」と孫の英語表記をかけ合わせたニックネーム「CHINA SUN」と背中にプリントされたTシャツを着て応援した。

　ウォーミングアップから「ソン！　ヨウ！」のコールが鳴り響いた。入場時には、スーパースターに中国人以外のファンからも大歓声。両手を振って応えると、レースでも力を見せつけた。

　序盤は余力を残した泳ぎだったが、徐々にスピードを上げて200メートルのターンでトップに。順位の表示を見た女性ファンたちが悲鳴を上げる。その後もトップを守り続け、ターンをするごとに黄色い声援が増していった。ラスト50メートルは後続の猛烈な追い上げで僅差に迫られたが、「ソンヨウ」コールを受けながらそのまま王座を譲らず。ゴール後に両手で4本の指を突き上げる“4連覇ポーズ”を披露すると、中国国旗が揺れ続けた。