足は特大30センチ、鯉と泳いで育ったエキサイティングな男・水沼尚輝が見る未来
足のサイズは特大30センチ、最大の武器は「エキサイティングな性格」
初出場となる世界水泳では「しっかり自分自身のレースをするとともに、日本新記録を突破できるように頑張りたいと思います。また、メドレーリレーのメンバーにも入っているので、偉大な先輩たちと一緒にメダルを獲れるように頑張っていきたいと思います」と意気込む。
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バタフライは日本が世界から遅れを取っているとされる種目。だが、水沼には世界に対抗できる大きな武器がある。30センチという特大サイズの足だ。横幅広く扁平気味の両足が揃うと、それはまさにイルカの尾ひれのよう。日本ではなかなか合うサイズの靴が見つからない難点もあるが、水泳選手としては断然メリットの方が大きい。
「バタフライは水中動作のドルフィンキックもありますし、泳いでいる時のキックもあるので、足が大きければ大きいほど水の当たる面積も大きくなり、その分加速力が上がるんですよ。その点に関して、足が大きいのはとてもメリットです」
自慢げに足を見つめながら「フィンを付けているような感じで、それこそ魚の泳ぎみたいな」と笑顔を見せるが、最大の武器は「気持ち的なもの」と明かす。
「自分のプレッシャーに押されるような人でもないので、むしろそういうのが楽しくて仕方ない性格。(期待と)言われれば言われるほどワクワクしちゃうようなエキサイティングな性格なので、それはすごくいいものを持っているのではないかなと思っています」
そのエキサイティングで前向きな性格は随所で発揮されている。例えば、日本選手権で自己ベストを大幅更新できたのも、日々の「運拾い」のおかげだと感じているそうだ。
「もちろん練習を頑張るのは当たり前なんですけど、日常生活における行動のちょっとしたことを気に掛けるようにしていて。日頃の行い、挨拶、礼儀、ゴミが落ちていれば拾うとか、レース前の大切な時期は意識して過ごしていますね。ゴミが落ちていたら拾って『やった、運拾った!』みたいな感じでやっています。(日本選手権では)ちゃんと拾った成果が出たと思うのでよかったです」