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「楽しい」を追求した競技人生の先に… “元不登校”砂間敬太のワクワクが止まらない

水泳は「今も楽しい」と砂間は話す【写真:テレビ朝日】
水泳は「今も楽しい」と砂間は話す【写真:テレビ朝日】

一度辞めた水泳に戻れた理由、高校で出会った仲間の存在

 中学に進学すると、違う地区から来たクラスメートに「小学校の時に行ってなかったの?」と聞かれた。「それが嫌だっていうだけなんですよね。(大きな理由は)本当に何もないんですよ。迫られる感じがちょっと嫌」と明かす。

 小4で水泳と一緒にやっていた野球を辞めた。すると一気に太ったことから「これ以上、太るのはダサイ」と思い、スイミングスクールのコーチが誘ってくれたのを機に復帰。中学も大半は学校に行かなかったが、水泳だけは続けた。昼に起きて食事をし、夕方から「行くか」とプールに向かう生活。同じマンションの子供と顔を合わす程度で、学校の友達には会わなかった。

「小4で一回辞めて、本当にめちゃめちゃ太ったんですよ。コーチが呼び戻してくれて、徐々に体も絞れてきた。太っているのが嫌だと思って、トレーニングはずっとしていた。最初は体づくりみたいな感じで水泳を続けていた。でも、徐々に世界で戦いたいなと思ってきて、ずっと水泳は続けてきてる」

 学校には行かなくなったが、一度離れたプールに戻り、続けることができたのは「やっぱり楽しかった」ことが大きな理由。そして、進学した天理高で寮生活となり、泳ぐことも、学校生活も「どちらも楽しかった」。すると、一人で水をかく単調な練習に、大きな意味が加わった。

「それまで仲間というのがいなかった。水泳に行っても“水泳の仲間”という感じだけだったんですけど、高校はクラスも3年間変わらなかったので、他競技の仲間にも、水泳部の仲間にも応援されて。寮生活だったので、勉強で入ってきた子たちとも仲良くなれて、すごく仲間に恵まれた。だから、水泳も頑張れたんだなって思います。

 今も楽しいです。水泳って始めるのが遅くても大丈夫。学校の勉強って少し遅れたら全くわからなくなる部分があるじゃないですか。僕、昔は完璧でいたかったので、行くなら学校の成績も完璧がよかったし、水泳も日本一がよかった。たぶん、学校は途中から行ったらわからないだろうな、という先入観が行けない理由だったのかなと、今思えばありますね」

 水泳を始めた時、学校に行かなかった期間、大切な仲間と練習した日々、そして世界を舞台に猛者たちと火花を散らす今。砂間のスイマー人生に共通するのは「楽しい」という純粋な気持ちだった。

「まだまだ上がある。それもすごく刺激になりますし、練習のモチベーションにもなります。結局、『楽しいな。水泳って奥深いし、楽しいな』って、めちゃめちゃ思います。(両親に)今まで散々迷惑もかけてきて、それでもずっと見守ってくれていた。結果で恩返ししたい。元気な姿で泳いでいるところを見てほしい」

「楽しい」を追求した先に、何を得るのか――。世界水泳、東京五輪はそれを証明する舞台となる。

(明日12日の第22回は酒井夏海が登場)

 ◆世界水泳、テレビ朝日系で連日中継 7月21日に開幕する競泳は、決勝をテレビ朝日系地上波、AbemaTVで最終日まで8夜連続放送。予選はBS朝日、AbemaTVで放送する。

(THE ANSWER編集部)

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