大橋悠依は勝てるのか 宿敵“鉄の女”の秘密、鋼の肉体に取材D驚き「迫力に圧倒」
テレ朝Dも圧巻の鋼の肉体「完全オフという概念がない」
――ホッスーはリオ五輪女子200メートル個人メドレー、400メートル個人メドレー、100メートル背泳ぎで金メダル。今回の世界水泳では、女子400メートル個人メドレーで大橋のライバルとなる。
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菊岡「これまで『ビートたけしのスポーツ大将』などにも出演していただき、キッズスイマーと対決してもらったこともあったのですが、練習の取材は今年の5月が初めて。04年アテネ五輪から15歳で出場し、キャリアも長い。30歳で400メートル個人メドレーなど、これだけの種目でこれだけのタイムで泳いでいることはすごく驚異的。しかも、彼女の場合、連戦をものともしない。『鉄の女』と言われてますが、なんでそんなに強いんだろうと。先日(5月13日)の取材で気づかされました。
まず驚いたのが、取材前日にホッスーの母国・ハンガリーで開催されたFINAチャンピオンズ・スイムシリーズという世界で上位4人しか出られない賞金レースがあり、そこで3種目をフルで泳いだ状態だったのですが、翌日朝7時過ぎにはプールに来ていた。日本の感覚で言えば、試合翌日は一日オフなんですよ。去年は五輪の中間年だったので、旅行などに行ったみたいですが、今は彼女の中で一日完全オフという概念がないらしい。そんな選手いるんだというのが、驚きでした。
その時は陸トレがメインだったんですけど、大会翌日に朝からハードなサーキットトレーニングをやっていた。タンクトップのような格好で、初めてまざまざと彼女の肉体を見ました。とにかく胸板が非常に厚い。お尻も大きくどっしりしていて、太ももなどもすごく太い。だけど、足先にかけて陸上選手のように細くなっている。負荷のかけ方もすごくて、重い器具も軽々と持ち上げる。その迫力に圧倒されました。
――今まで大きなケガは。
菊岡「聞いたことはないですね。普通の発想だとここまで筋肉をつけてしまうと、沈んでしまいそうですが、そこを凌駕するくらいパワーで押し切る。レース展開も、普通の人は最後にバテてしまうんですけど、そこをパワーとテンポで押し切ってしまう。技術的に優れている部分もあると思いますが、最後まで体力が持続して水をかき続けられるところがすごい。
本人も話してましたが、『筋肉をつけすぎてあまり400メートル個人メドレーに向かないんじゃないかって昔は言われたこともあるけど、私にとっては400メートル個人メドレーは自分のために用意された種目だ』と。本人にとってはこだわりのある種目。いろんな種目で強い選手ですけどね。
あとは食事面でも驚きました。ハードな練習の後でも大きなサラダボウルのみとか。ステーキなどは好きでよく食べるらしいのですが、炭水化物は一切食べないと言ってました。あれだけハードな練習をしていて、よく持つなと。そういう面も徹底してやっている。以前来日した時、いきなりステーキに連れて行ったんですよ。ステーキ好きというので。そしたら気に入って、今も来日すれば一人でふらっと食べに行くそうです」