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池江璃花子&親友サラの「愛」が写った1枚 心まで撮影する海外写真家が「表現したかったもの」

「良い表情ね」とカサポグルさんが撮影、池江の入場シーン【写真:Getty Images】
「良い表情ね」とカサポグルさんが撮影、池江の入場シーン【写真:Getty Images】

池江とショーストロムの写真で表現したかったもの「スポーツは競争を超える」

 池江は2019年2月に白血病を公表する前、ショーストロムとトルコで共同合宿。この場にカサポグルさんも居合わせ、切磋琢磨する様子を収めた。「とてもいい時間を過ごしました。彼女を追うメディアも多く来ていましたね」。当時を懐かしそうに思い返し、大病から戻ってきた池江とショーストロムのシャッターを切った。



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「合宿の数か月後に大病を患ったと知ってとても悲しみました。当時、私はリカコと友好的に接していましたが、これ(今大会)が彼女のレースを撮影する初めての機会なんです」。スポーツ写真家として、今回の1枚で表現したかったことがある。

「スポーツは競争を超えると思っています。友情や支え合いの大切さです。プールの中ではライバル同士ですが、水を出れば姉妹のよう。私がスポーツにおいて最も好きなことは、競技を通した友情なんです。全てのアスリートはその競技における優れた人たち。最高の選手は互いに支え合っています。いい時も悪い時も支え合うんです。競争は水の中だけ。プールを出れば愛で溢れています」

 ショーストロムは今大会前まで五輪と世界選手権で金5つ、銀5つ、銅2つを獲得してきた最強スイマー。今大会は29日に50メートルバタフライを制し、その19分後の50メートル自由形準決勝で世界新記録を叩き出した。池江にとって憧れの存在。闘病中だった2019年世界水泳は、表彰台から「リカコ、諦めないで」とメッセージを書いた手のひらをテレビカメラに掲げ、エールをくれた。

 カサポグルさんもその関係性を知る。だからこそ、再び世界の舞台で、しかも隣りのレーンで泳いだ直後を逃したくなかった。

 池江は個人種目6年ぶりの日本代表入り。「世界の舞台に戻ってきたことを証明したい」と見据えた通り、17年大会以来の決勝にたどり着いた。同じくプロとして闘うカメラマンは、有言実行を果たした彼女に最大級の敬意を払う。

「とても驚いています。東京五輪の時のようにリレーだけしか出場しないと思っていましたが、彼女は(個人種目で)決勝に残っています。アメージングですよ。幸運を願っています。彼女は本当に素敵な人ですからね」

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

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