「世界水泳カウントダウン連載」競泳開幕まであと13日―男子50m自由形・塩浦慎理

　水泳界の“世界一決定戦”世界水泳福岡（テレビ朝日系で中継）が7月14日に開幕する。2001年以来22年ぶりの日本開催となり、中でも注目を集めるのは競泳だ。個人種目で金メダルなら1年後のパリ五輪出場が内定する今大会。「THE ANSWER」では7月23日の競泳開幕30日前から「テレビ朝日×THE ANSWER」としてタッグを組み、様々な企画を実施する。

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　その一つがカウントダウンでお送りする「ウルトラ連載」。出場選手のインタビューに加え、特別企画を織り交ぜながら大会を盛り上げる。7月10日の第20回は、男子50メートル自由形の塩浦慎理（イトマン東進）が登場する。タレントのおのののかと結婚し、パパとなってからは初めての世界水泳。愛する家族に「メダルを獲る姿を」と意気込んだ。

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　子どもの頃に見た夢の舞台。塩浦の分厚い胸が躍る。

　5度目の出場となる世界水泳は2001年大会以来の福岡開催。「水の申し子」イアン・ソープ（オーストラリア）が6冠を達成した22年前、本格的に競泳を始めたばかりの9歳だった慎理少年は「まさか自分が現役中にもう一回、このチャンスが巡ってくるとは思わなかった」と興奮を隠さない。

　なかでも記憶に残っているのが、山野井智広が50メートル自由形で銅メダルを獲得したこと。日本人が自由形短距離で表彰台に乗るのは快挙。塩浦にとって同じ中央大学水泳部の大先輩のレース映像は「もう何回見たかわからない」というほど、水泳人生に影響を与えたという。

「それこそ子供の頃も、割と大人になってからも、ゲン担ぎと言ったらあれですが、僕の中で凄くイメージが良いレースなので繰り返し見ました。そのレースを見るとわかるのですが、山野井さんは結構後半最後まくっていく、タッチで滑り込む感じ、そういうイメージが良いんです」

　さて、日本競泳界を代表するスイマーとなった2023年。今度は自らが影響を与える番だ。

「2001年の福岡大会、2002年のパンパシ（横浜）は僕もすごく大きな影響があった。間違いなく、今年の大会も今、水泳をやっている子どもたちがきっと夢を持つきっかけになる。僕たちは夢を見せられるかどうか。大事な役割を担っていると思うので、子どもの目標になるようなレースができたら」

　そう覚悟を示すだけの理由もある。代表ではベテランになる31歳。男子では33歳の入江陵介に次ぐ年長だ。「若い選手も増えてきたので、僕たちが経験してきたことを、今回初めて入る選手や若い選手たちに伝えていけたらいいし、それで次の世代の選手たちの成長のきっかけになったらいい」と言う。

　一方、塩浦自身にも変化があった。