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2児の母になった中野友加里 「筑前煮が大好き」な我が子への愛情、夫への感謝

中野さんが仕事で家を空ける夫に持ち続ける感謝とは【写真:荒川祐史】
中野さんが仕事で家を空ける夫に持ち続ける感謝とは【写真:荒川祐史】

週によっては週7仕事の夫、周りに「ワンオペ育児」と言われても苦にならない

――ご主人も大変お忙しいそうですね。

「月曜から土曜、場合によっては日曜も仕事です。リモートではなく、出勤しての仕事なので、周りには『ワンオペ育児』とも言われます。ただ、私自身はワンオペとも思っていません。夫は家のことを、よく話も聞いてくれるので。送り迎えをしたり、食事を作ったりはできないかもしれませんが、家にいる時はすごく協力的です。

 誰かに話を聞いてもらうことが、お母さんにとってストレス発散の一つになると思うので、話を聞いてもらえるだけで私はありがたいです。もちろん大変に思う時はありますが、家にいる以上家事は私の仕事。今は外での仕事も控え、子供中心の生活なので、私がやった方がいいと思っています」

――夫婦で上手な協力関係が築けているのですね。ご主人のどんなことが支えになっていますか?

「すごく話を聞いてくれて、相談に乗って欲しい時はその答えも明確に返ってきます。自分の体が空いている時は子供の面倒もよく見てもらえるので。働いてもらっている以上、もうそれだけでも私としては十分ありがたいです」

――出産後の心や体の健康はどうでしたか?

「とにかく寝不足との闘いです。今までにない予測不能なスケジュールで動くことになり、いつ子供も泣くか分かりません。でも、ずっと身構えているわけにもいかない。時には気を抜いてしまい、パニックになることが1人目の出産直後はありました。睡眠不足がつらくて、肌荒れがひどくなって……。それが、一番の悩みでしたね。年齢とともに、最近は鏡を見るのも嫌だなと思うようになりました(笑)」

――フジテレビのディレクター時代は徹夜続きで苦労したこともありますが、その寝不足とはやはり違うものでしょうか?

「当時は寝られないつらさも、いつかは終わりが来ました。でも、子育ては終わりが見えないので、いつ寝られるか分からない。寝られる時に睡眠を確保できるとベスト。家に夫がいると安心したり、気持ちが和らいだりしたかもしれないですが、過ぎ去った今はどうってことないかなと思えます。子供の成長の方が大事なので。元気に成長してくれるだけで幸せなことです」

――子育てをする上で持っているモットーはありますか?

「当たり前のことですが、健康第一ですね。コロナ禍で、より体が資本になる時代。現役時代も大会に向けて体調万全で臨めることが第一優先だったので、何よりも健康を考え、丈夫な体に育ってほしい。あと、このご時世で家にずっといると、子供も親もストレスになってしまうので、できるだけ外に出るように意識しています。散歩して、日光浴をするだけでも気持ち的に変わるので、一緒に歩いて体力をつけるようにしています」

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中野 友加里

THE ANSWERスペシャリスト フィギュアスケート解説者

1985年8月25日生まれ。愛知県出身。3歳からスケートを始める。現役時代は女子史上3人目の3回転アクセル成功。スピンを得意として国際的に高い評価を受け、「世界一のドーナツスピン」とも言われた。05年NHK杯優勝、GPファイナル3位、08年世界選手権4位など国際舞台でも活躍。全日本選手権は表彰台を3度経験。10年に現役引退後、フジテレビに入社。スポーツ番組のディレクターとして数々の競技を取材し、19年3月に退社。現在は講演活動を行うほか、審判員としても活動。15年に一般男性と結婚し、2児の母。YouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」も人気を集めている。

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