高校まで無名&全国経験ゼロ 異色の臨床工学技士スプリンター、「好き」を追求した先に辿り着いた最高峰の舞台――陸上・松林玲佳

社会人で2種目の自己ベスト更新「自分の体に合った走りを…」
100メートルの自己ベストは、11秒69で高校時代から1秒近く更新。200メートルは23秒75で、初出場だった23年の日本選手権では決勝に進出した。記録更新の要因を「自分の体に合った走りを突き詰めていること」と説明する。体の連動性を意識した走りを追求したことで、一歩ごとの推進力が高まった。
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「練習後の昼寝が大好き」とにっこり笑う27歳。山や田んぼが広がる自然豊かな地で育った。仕事と競技を両立させる逞しさがある一方で、「東京やばいですね(笑)。緑がないというか……。地元はド田舎であんなに高いビルはないし、電車も人が多くて……」と苦笑い。慣れない環境の中、陸上競技の聖地で走った経験は今後の糧になる。
今大会は200メートルでも予選敗退。今後目指すのは、まだ辿り着いたことのない100メートルの決勝だ。「大きな舞台でも自分の力を発揮できるようになりたい」。過去の実績も、置かれている環境も関係ない。社会人のクラブチームで覚醒した遅咲きのスプリンターは、誰もが持つ無限の可能性を証明する。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)

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