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バスケ界で“過去の人”になる前に起業決断 32歳の社長アスリート・髙田真希のキャリア論

高田が考える、女性アスリートが自分らしく、ありのままでいるために、必要なこととは?【写真:Getty Images】
高田が考える、女性アスリートが自分らしく、ありのままでいるために、必要なこととは?【写真:Getty Images】

「なりたい自分を想像して、いろいろなことに挑戦を」

 現役アスリートとしても、代表取締役としても、向上心を持って挑戦し続ける髙田の姿から、明日につながる活力をもらう人は多いだろう。トレードマークとも言える晴れやかな笑顔は、毎日が充実している証。チャレンジすることに年齢は関係ない。

「32歳になった今、私と同年代はもちろん年上の方にもいろいろチャレンジしてほしいと思って、私自身チャレンジしている部分があります。家族が増え、自分のために費やせる時間が減ってしまった人でも、本来やりたかったことって何かあると思うんですよね。年齢であったり忙しい毎日だったりを踏まえつつも、やりたいことに挑戦してほしいです。もし実現しなくても、その過程は楽しいし、日々が充実する。そうすると家族や周囲の人生も豊かになると思うんです。やりたいこと、なりたい自分を想像して、いろいろなことに挑戦してほしいと思います」

【女性アスリートが自分らしく、ありのままでいるために、必要なこととは?】

「挑戦しながら、いろいろな人たちに自分の夢を聞いてもらうこと。そうすると、いろいろな形のサポートが集まって、実現する環境が整っていくのかなと思います。私は20代前半まで人見知りで、初めての人に自分の夢を語るなんてできなかったんですが、今になると人前で話すことも大切なんだなと。子どものうちは親が想いを感じ取ってくれますが、大人になると自分から発信しない限り誰も感じとってくれませんから。バスケットボールを通じて、自分の想いを伝えられる人間に少しずつ変われてよかったと思います」

 ※「THE ANSWER」では今回の企画に協力いただいた皆さんに「女性アスリートが自分らしく、ありのままでいるために、必要なこととは?」と聞き、発信しています。

(「THE ANSWER的 国際女性ウィーク」2日目は「女性アスリートと出産」、女子サッカー・岩清水梓が登場)

■髙田 真希 / Maki Takada

 1989年8月23日生まれ、愛知県出身。小学5年からバスケットボールを始め、中学までは空手と両立。空手も全国大会で優勝するほどの実力者だった。バスケットボールの強豪・桜花学園高(愛知)では3年時はエースとしてインターハイ、国体、ウインターカップの3冠を達成した。2008年にデンソーアイリスに加入し、ルーキーシーズンから28試合に出場して新人王を獲得。2009年に日本代表チームに初選出される。ゴール下の攻撃や守備を担うセンターとして活躍し、2016年リオデジャネイロ五輪ではベスト8進出に貢献。2018年から主将となり、その翌年にアジアカップ4連覇を達成すると、2021年の東京五輪では銀メダルを獲得した。「株式会社TRUE HOPE」の社長として、競技の普及にも努める。

<3月6日に「THE ANSWER的 国際女性ウィーク」オンラインイベント開催>

 女子選手のコンディショニングを考える「女性アスリートのカラダの学校」を6日に開催。第1部は「月経とコンディショニング」をテーマに元陸上日本代表・福士加代子さんをゲストに迎え、月経周期を考慮したコンディショニングを研究する日体大・須永美歌子教授が講師を担当。第2部は「食事と健康管理」をテーマにボクシング東京五輪女子フェザー級金メダリスト・入江聖奈をゲストに迎え、公認スポーツ栄養士の橋本玲子氏が講師を担当。1、2部ともにアスリートの月経問題などについて発信している元競泳日本代表・伊藤華英さんがMCを務める。参加無料。応募は「THE ANSWER」公式サイトから。詳細(https://the-ans.jp/event/224770/)。

(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)


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