43歳で世界を走った「体育の先生」 5時起き練習→娘の弁当作り→仕事へ…すべてを諦めない人生のモットー【東京世界陸上】
陸上の世界選手権東京大会は13日から国立競技場で熱戦が繰り広げられている。2007年の大阪大会以来18年ぶり3回目の日本開催。現地で取材する「THE ANSWER」では、選手や競技の魅力を伝えるほか、新たな価値観を探る連載「東京に集いし超人たち」を届けていく。第5回は「仕事と競技の両立」。14日の女子マラソンで38位に入ったヴァネッサ・ウィルソン(豪州)は、体育教師としてフルタイム勤務する43歳。過酷な環境でもモチベーションを維持できる秘訣を聞いた。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)

東京世界陸上連載「東京に集いし超人たち」第5回
陸上の世界選手権東京大会は13日から国立競技場で熱戦が繰り広げられている。2007年の大阪大会以来18年ぶり3回目の日本開催。現地で取材する「THE ANSWER」では、選手や競技の魅力を伝えるほか、新たな価値観を探る連載「東京に集いし超人たち」を届けていく。第5回は「仕事と競技の両立」。14日の女子マラソンで38位に入ったヴァネッサ・ウィルソン(豪州)は、体育教師としてフルタイム勤務する43歳。過酷な環境でもモチベーションを維持できる秘訣を聞いた。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)
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初出場の世界陸上で魂の走りを見せた。
序盤はペースが上がらず、10キロ地点では63位と苦しい展開。それでも徐々にペースを上げ、豪州勢トップの38位でゴールに飛び込んだ。想像を超える東京の蒸し暑さには「今まで走ったことがないコンディションだった」と驚きを口にしたものの、自身の走りについて「本当に嬉しいわ」と満足感を示した。
競技に常に集中できる環境とは大きく異なる。普段は小学校の体育教師としてフルタイム勤務。平日は朝の5時起きで2時間程度トレーニングを行った後、同じ小学校に通う娘の準備や夫の弁当作りに奔走する。
その後は一日中立ちっぱなしで体育を指導。「小さな子供たちがいつも何かを要求するから、座っていられる時間なんてないわ」と笑みを浮かべながら明かす。帰宅すると再び母親業に奮闘。家業が終わればやっと就寝前のトレーニングが始まる。
「本当に大変よ。こんなに大変だとは、想像もしていなかったわ」
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