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WBC大谷翔平のラストが思い出させた「野球を書く」理由 現地の米記者は子供に戻った

野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、日本代表「侍ジャパン」は3大会ぶり3度目の優勝を成し遂げた。大谷翔平投手(エンゼルス)ら一流選手の団結力で掴んだ世界一。「THE ANSWER」では米マイアミで行われた熱戦を現地取材。大会を通じて伝えきれなかった選手、監督の思いや現地でのエピソードを連載「世界一の裏側」として連日紹介していく。

WBC決勝、最終打者のトラウトを三振に抑え叫ぶ大谷翔平【写真:Getty Images】
WBC決勝、最終打者のトラウトを三振に抑え叫ぶ大谷翔平【写真:Getty Images】

WBC優勝記念連載「世界一の裏側」#9、記者席も「子供に戻った」大谷VSトラウト

 野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、日本代表「侍ジャパン」は3大会ぶり3度目の優勝を成し遂げた。大谷翔平投手(エンゼルス)ら一流選手の団結力で掴んだ世界一。「THE ANSWER」では米マイアミで行われた熱戦を現地取材。大会を通じて伝えきれなかった選手、監督の思いや現地でのエピソードを連載「世界一の裏側」として連日紹介していく。

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 第9回は劇的なエンディングとなった決勝での、大谷とマイク・トラウト外野手の対戦を現地で目撃したMLB公式記者の言葉。「信じられない」と驚いた光景は記者席にも広がっていた様子。今大会を通じて感じた野球の魅力についても、現地で直接話を聞いた。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久 真大)

 ◇ ◇ ◇

 日本が3-2で米国を制し、歓喜に沸いた決勝戦の数時間後。取材を一通り終え、人もまばらになったローンデポ・パークのプレスルームで話を聞きたかった人物を見つけた。MLB公式のマイケル・クレア記者だ。

 東京ラウンドの取材で来日した際に、日本の食や文化を次々とSNSで紹介して話題になったクレア氏だが、マイアミで会話を交わして感じたのはその野球愛の強さ。彼にこの歴史的な一戦について意見を聞きたかった。

 声をかけると真っ先に「優勝おめでとう!」と祝福してくれた。そして決勝の戦い、今大会全体について、幾度も感嘆のため息を漏らしながら、熱く語ってくれた。

「野球ファンなら、これ以上に興奮すること、これ以上を期待することはできないでしょう。今夜だけでなく、この大会全体がそうです。チェコや英国が勝利したり、大逆転劇があったり、素晴らしい試合の後、お互いに敬意を示して拍手したり、礼を交わしたり。野球界全てが1つになったこの華々しい2週間、その締めくくりが1点差ゲームでのショウヘイ・オオタニVSマイク・トラウトだなんて。これは夢です」

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